メディカルサイエンス     11月12日

メディカルサイエンス(学校設定科目)

  高等部1年生から3年生の医科コースに所属している生徒を対象に、学校設定教科として「理数科」を新設しました。その教科の中に学校設定科目として「メディカルサイエンス」を設置し、医師としての素養を育むことができる教育プログラムを2017年から立ち上げました。この「メディカルサイエンス」の特色は、高等部3学年とも同時間に授業を設定し、縦関係のつながりをより深め、互いに教え、学び合う協働の活動を実践しているところです
  既存の科目の内容を深化しつつも、特に、将来医師を目標とする生徒に向けて、その資質や能力を伸ばしていくためには教科の枠組みを越えた新しい学校設定科目の設立が重要だと考えました。現代に課せられている医療分野の諸問題や、観察・実験を通して科学的思考を更に深めるために、大学などの先生方の協力を仰ぎつつも、本校の教育目標に照らし合せて「メディカルサイエンス」を立ち上げ、様々な見知から研究を行っていくことが目的となります。
  今年度のメディカルサイエンスの授業時間は、金曜日6校時(14:00〜14:45)となりました。


大ホールでの講話が終わり、高等部3年生のクラスで記念撮影しました。

現役医師からのお話

  今回は、数学科部長でもあり、高等部3年2組の担任でもある 金森 裕 先生 の中・高校時代の友人である 金久保 祐介 先生 に来校して頂きました。金久保先生は、現役で東京大学理科V類に合格し、現在、亀田ファミリークリニック館山の医師として活躍されています。先生の専門である、「家庭医診療に関する基礎」や「医師としてのキャリア教育」に関する講演をして頂きました。金森先生と金久保先生の対談形式で楽しい時間となりました。

         
 先ず、医科コース長から今回のメディカルサイエンス(MS)の趣旨を伝えました。現役の医師からの堅い話だけでなく、各自のキャリアを考えるための時間にして欲しいと話をしました。    今回は対談形式での講話としました。金森先生は事前に生徒たちに、金久保先生に質問したいことを聞いていました。対談の最初の頃は、金久保先生も少し緊張していた様子でした。    この姿で病院でお仕事されているそうです。白衣を着ると子どもが緊張したり、医師は社会的立場が高いと思われてしまったりするので、診断の際に対等な立場で話をしやすい環境を整えているそうです。
         
         
 金久保先生が医師を志した理由は、幼少の頃の体験にあったそうです。医師への憧れから具体的な目標となり、勉強を頑張ったそうです。そして、東京大学理科V類を目標に学校の勉強を一生懸命に行ったそうです。    教師を目指した金森先生とお高い切磋琢磨しながら、中等部そして高等部時代を仲良く学校生活を送ることができたそうです。そして、ひとたび東京大学への目標ができたら、迷うことなく覚悟を決めて、努力してきたそうです。    よきライバルだった2人がこうして再びであって、楽しい対談をして頂きました。
 今回のMSを通して、今のクラスのまとまりや、無二の友人の大切さなど知って欲しかったと思います。