第19回 日本再生医療学会総会

作文部門で銀賞・銅賞

テーマ

「わたしたちが咲かせる花」

概要

「第19回日本再生医療学会総会のテーマ「科学の力で再生医療を開花する」は、未来に向かって開いていく花々をイメージにし、再生医療学会の未来だけでなく、医療・社会そして人類の未来に花を咲かせることをテーマとしています。しかし、花を咲かせることは簡単ではありません。シスターの渡辺和子さんは自らの経験と宗教者としての思いを込め『置かれた場所で咲きなさい』という本を著しました。ここには過酷な状況を生きる人々に対する慈愛と励ましが含まれています。
中学・高校生の皆さんは、生きていく未来にどんな花を咲かせたいと考えていますか。苦しむ人に寄り添う眼差しとともに命の重さや人間の生き方と向き合いつつ、これからの医療の姿について皆さんの願いと決意を述べてください。

第19回 日本再生医療学会総会
中高生のためのセッション
(リーフレット)

中高生のためのセッション

https://www.congre.co.jp/jsrm2020/session_jhs.html

本校の取り組み

 本校としては、中等部の医科ジュニアコース生を対象にした必須課題としました。また、高等部の医科コース生に対しては、任意での課題として取り組ませました。
 今回の第19回日本再生医療学会総会で開催される「中高生のためのセッション」のホームページを見て、国語科のスタッフと協議しました。将来の自分をしっかりと見据えて、「どんな医師になりたいのか。その上で、どのような医療を患者に提供したいのか」考える課題にしようと思い、キャリア教育の一環として医科ジュニアコース生全員に取り組ませることにしました。様々な事で悩んでいる生徒たちが、一度自分と対峙して、自分の考えを文章に書き起こすことで、主体的に自分のキャリアを見つめ直し、更に、深化させて欲しいと考えるに至りました。
 また、生徒の書かれた文章を、担任だけでなく様々な医科のスタッフが読むことで、生徒に一番近い教師たちが、その大切な生徒の内面を知ることができると考えています。その上で、生徒たちに寄り添いながら日々の指導をしていかなくてはなりません。これは今後の教育活動に活かされると確信しています。
 更に、いち早く学会に参加させることも重要な事だと考えています。日本再生医療学会は、「再生医療の進歩、発展及び育成を図ると共に人類の健康増進と福祉の向上に寄与すること」を目的とした学会です。そして、「再生医療」は、臨床医学、基礎医学以外に分子細胞生物学、発生工学、細胞工学、組織工学、材料工学、さらに、生命倫理学、法律学、医療経済学等を包括して成立する領域です。そのため、この「中高生のためのセッション」に参加することは、本校の医科ジュニアコースおよび医科コースで生徒たちと一緒に考えている再生医療に伴う倫理的な問題についての取り組みの一つの指針になると考えています。生徒たちが夢を叶えて医師になった際には、研究医・臨床医・産業医・社会医学者・法医学者など多くの分野で活躍するために、どこかの学会に所属するはずです。中高生のうちに、アカデミックな雰囲気である学会に参加させることも、今後の学習へのモチベーションにつながると確信しています。医師は、自ら学び続けられる能力と資質が必要不可欠です。中等部生のうちから主体的に学ぶことができ、自分の思考を文章として正しく表現できる能力を伸ばせる環境を整えていきたいと思います。

作文部門の結果

第19回日本再生医療学会総会 運営事務局より、選考の結果がありました。

そこで、本校からは 銀賞1名銅賞1名 が選ばれました。

授賞した作文は受賞作品として、第19回日本再生医療学会総会の「中高生のためのセッション」の会場(パシフィコ横浜)内にて、パネル掲示されるそうです。そして、3 月 13 日午後の表彰式があります。(本校の中等部の卒業式が午前中実施されます。)

https://www.congre.co.jp/jsrm2020/prize.html

銀賞を受賞した 中等部3年2組 T.A.くん
作文テーマ「わたしたちが咲かせる花」

銅賞を受賞した 中等部3年2組 K.M.くん
作文テーマ「医師という人間として花を咲かせるために、今私がしなければならないこと」