第18回日本再生医療学会総会

中高生のためのセッション

アドバンスコース(銅賞)

 本校の医科コースの生徒がチーム を作り、神戸で開催された第18回日本再生医療学会総会(The 18th Congress Of Japanese For Regenerative Medicine)において『中高生のためのセッション』(アドバンスコース)の出場資格を1チームが得ました。(演題『記憶革命』)今回のアドバンスコースについては多数の申込みがあり、1次選考を経て学会に参加できる9チームが決定しました。学会でオープン発表会を行い、その様子を審査して頂きました。京都大学 高橋 淳 先生 ,茨城大学 瀧澤 利行 先生 ,大阪大学 西田 幸二 先生 ,ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 畠 賢一郎 先生 ,東京女子医科大学 大和 雅之 先生 と日本の再生医療を牽引している素晴らしい先生方が、今回のアドバンスコースの審査委員でした。その審査の結果、銅賞を受賞致しました。
 また、会場を変えて、日本再生医療学会理事長 澤 芳樹 先生より理事長講演『日本再生医療学会の活動報告』、第18回日本再生医療学会総会会長 汐田 剛史 先生より会長講演『再生医療発祥の地よりのメッセージ』、京都大学 山中 伸弥 先生の特別講演『iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み』を拝聴する機会を得ました。日本再生医療学会のスケールの大きさと、その学術的な雰囲気を肌で感じ取ることができた貴重な1日となりました。

     
 アドバンスコースで頂いた賞状(銅賞)    授賞式を終えて記念撮影しました
参加した生徒5名 と 先生2名


     
 新幹線の移動の際も、使用するパワーポイントの修正を行っていました。本校の医科コースから他に幾つかのチームか応募したのですが、1チームだけが選抜されました。そのみんなの気持ちも背負い学会に参加させて頂きました。  午前中のクローズド発表会では、選抜されてきたチームの発表を聴き、いろいろな質問を受けることで内容を改善していきました。本校の女子生徒も積極的に質問をしていました。切磋琢磨することで良い発表ができていきました。  いよいよ本校の『記憶革命』の発表です。ここに来る前にメディカルサイエンスの全体発表で一度練習をしてきました。しかし、全国から選抜されたチームの中からは、予想外な質問などあり、更なる改善が求められました。

     
 クローズド発表会を終えて、石原先生からもいろいろなアドバイスを受けました。時に厳しく、時に優しく指導をして頂きました。主体的に生徒たちなりに考える機会と指導を頂きました。    発表原稿の修正や読み合わせなど、今の自分たちには何ができるのか考えながら限られた時間の中でオープン発表会の準備をしていきました。やらなければならない点が多くあり、それを計画的に実行していかなければなりません。    京都大学 iPS細胞研究所 所長 未来生命科学開拓部門 教授 山中 伸弥 先生の特別講演『iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み』を拝聴させて頂きました。様々な分野で応用研究がなされていることを教えて頂きました。

     
 残りわずかな時間で指摘されていた場所や、新たに議論を深めなければならない問題点を修正していきました。発表会場の一角で集まって議論を行いました。その理由は不明ですが、なぜだか、本校生徒は部屋の隅の方を好む傾向がありました。    金森先生からは、「発表内容の緻密さだけでなく、高校生らしく、元気に、明るく、わかりやすい発表を心掛けなければいけない」と指示がありました。先生は、大学院での学会経験もあり、ここでも様々なアドバイスをして下さいました。    オープン発表を終えて、審査委員の先生から様々な質問がありました。そこを的確に答えていくことも、生徒たちには要求されています。非常に大変ですが、何よりも参加した生徒たちにとっては、貴重な経験となりました。

     
 オープン発表会を終えての様子です。緊張からようやく解き放たれて安堵の様子がうかがえます。何よりも金森先生が一番緊張していました。そして、その理由は不明ですが、いつもその姿や行動は、生徒に間違えたれていました。    審査結果を集計する間に、大阪大学 大学院 医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学)教授の 西田 幸二 先生より研究者講演を拝聴させて頂きました。「価値発見」に必要な7つの能力や Steve Jobs の有名な言葉を引用し医師だけでなく研究者として大切な心構えを教えて頂きました。    第18回日本再生医療学会総会 会長 汐田 剛史 先生(鳥取大学 大学院 医学研究科 機能再生医科専攻 遺伝子医療学 教授)より、銅賞の賞状を頂きました。とても充実した1日を過ごすことができました。普段では経験できないような知的で学術的な体験をすることができ、体力的な疲労感よりも、精神的な達成感がありました。

 本校のメディカルサイエンスで指導をして頂いている茨城大学 教育学部 教育保健教室 教授 石原 研治 先生(写真の左端)と記念撮影をさせて頂きました。
 尚、石原先生は『中高生のためのセッション』において企画・進行をされています。公務多忙の中にもかかわらず、いつも生徒のためにいろいろなアドバイスをして頂いています。

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