アフタースクール

親子でオープンキャンパス 国際医療福祉大学

1. 目的 中等部医科ジュニアコース生に対して、医療従事者のリーダーとして責任ある医師を志すためにキャリア教育を施す。大学の施設見学や専門の先生による講演を聴くことで、医師としての心構えを一層固めて、今後の学習に活かしていくことが目的となる。また、保護者にも参加して頂く事で、具体的な医学部入試や医学部の現状に関する情報も提供することも目的となる。

2. 日程 8月19日(日曜日) 10時00分 〜 13時00分  会場 国際医療福祉大学成田キャンパス
                               千葉県成田市公津の杜4−3

10時00分          国際医療福祉大学成田キャンパス 集合

10時00分 〜 10時05分 挨拶とスケジュール確認

10時05分 〜 11時00分 医学部の紹介と中等部生へのメッセージ
                北村 聖 医学部長
                 《略歴》
                 東京大学医学部卒【医学博士】
                 前東京大学大学院医学系研究科附属医学教育国際研究センター教授
                 前同大学医学部附属病院総合研修センター総センター長
                 日本医学教育学会副理事長
                 共用試験医学系OSCE実施小委員会委員長などを歴任

11時00分 〜 11時10分 SCOPE動画視聴

11時10分 〜 12時00分 SCOPE見学 自由行動

13時00分 〜        自由解散

3. 参加予定数 中等部3年生 (29名) 保護者含めて (72名)

講義風景

         
 国際医療福祉大学は、1995年に開学した日本初の医療福祉の総合大学です。2017年に成田キャンパスに開設した医学部が今年度で2年目を迎える大学です。    国際性を重視した医学教育を行いながら、国内はもとより海外の医療協力でも活躍できる総合診療力を持った医師の育成に取り組んでいます。「チーム医療・チームケア」に貢献できる医師の育成をしている大学です。    医学部は使用する校舎はWA棟とWB棟があります。今回、本校中等部3年生のためにWB棟5階の大講義室2を準備して頂きました。当日、同時に成田オープンキャンパスが開催されていました。
         
         
 まずは、東京広報の方より挨拶と今日の簡単なスケジュール確認がありました。「親子でオープンキャンパス」は初めての企画でしたが、多くの家庭で関心がありました。    北村 聖 医学部長の御講演が始まりました。先生からは中等部生に対して、医師になるための心構えを教えて頂きました。その為に重要なのは正しい「価値観」を持つことだと言われていました。    医療人としての責任は非常に重く、いかなる場所でも、いかなる時でも、正しく医療を行わなければならないプロッフェッショナルリズムが必要で、豊かな人間性と、確かな知識と技術、高い倫理観を持つことが必要だと話されていました。
         
         
 共用試験医学系OSCE(Objective Structured Clinical Examination)とはどんな試験なのか実際に生徒を患者役として、北村先生が医師役として即興で紹介して下さいました。    4階にあるシミュレーションセンター(SCOPE:Simulation Center for Ountstanding Professional Education)で様々な医療シミュレーションをオープンキャンパスに混じって体験させて頂きました。    探触子にワセリンを付着させて、超音波を体に当てて、さまざまな情報処理が施されて可視化できる原理なども教えて頂きました。X線画像診断とは異なり被爆の影響がないため、医療分野では様々な種類の超音波診断装置があるそうです。
         
         
 超音波での診断体験をしている風景です。超音波を体表に当てて、その反響を可視化する画像検査法だそうです。液体成分や軟骨組織の描出に優れており、実質臓器の描出能が非常に高いなど教えて頂きました。    BLS体験(一次救命処置)で心肺蘇生の体験をさせて頂きました。非常に大きな部屋で、その広さは世界でも最大級(5538m)となっているそうです。そこでは心臓マッサージについて教えて頂きました。    高機能シミュレーター(オペ室)の様子です。世界最大級のシミュレーションセンターでは、模擬診断室、モニター室、心肺蘇生演習BLS室など多くの教室がレイアウトされていました。。


     

北村 聖 医学部長の御講演では、患者中心の医療(Patient-centered medical care)を常に考えて実践できる医師を目標にして欲しい。そして、そのために医学部生に求める資質としてはアクティブ・ラーニング(Active learning:能動的な学修)ができ、主体性をもって様々な事を吸収し、積極的に物事や事象を深く考え、自ら課題を発見し、解決する能力が重要であり、その原点は何よりも知的好奇心が必要不可欠であり、向上心を持つことが大切であると熱く丁寧に語られていました。そして、最後に医師にはライフロング・ラーニング(Life long learning:生涯教育)が求められると結ばれていました。



生徒の感想 (親子でオープンキャンパスに参加しての感想)
 ●  医師の厳しさ、医学の楽しさを一層理解することができました。大学が駅近くでとても綺麗な施設であること、食事もとても美味しいことなどメリットが確認しやすかったです。体験ブースにおいては心臓マッサージが楽しくて印象深かったです。

 ●  このような企画の案内がくるまで、私は国際医療福祉大学について全然知らなかったので、今回参加することができてとても良かったです。新しく綺麗なキャンパスで最新のシミュレーターがあったり、とても親切な大学生が胸骨圧迫の手順ややり方などを丁寧に教えて下さり、とても充実した良い体験ができました。

 ●    私は今回が初めての大学訪問でした。本当に楽しい一日でした。最新の機械が揃っていて、学生のみなさんも一生懸命で素晴らしい大学だと思いました。実際にシミュレーションセンターで医療体験をしたり、見学をさせて頂いてますます「医師になりたい!」という気持ちが強くなりました。

 ●    私は今回のオープンキャンパスが初めての体験だったのですが、とても身になる話を聴く機会が沢山あり、実際の医学部生とは一体どのようなものであるか知ることができて楽しかったです。様々な体験をすることができて良かったと思います。

 
 ●    医師になるための設備がとても整っていて感動しました。本物と変わらないような手術室や病床室には特に驚きました。また、大きなタブレットのようなものを初めて見て驚きました。


生徒の感想 (北村医学部長の講話をお聴きしての感想)

 ●  医学生が身に付けていくスキルについての話が特に面白いと感じました。実際に共用試験医学系OSCEなど実演してして下さったりして、とても興味深かったです。私にとってはすべての言葉が励ましとなりました。

 ●  明確なグラフや具体例が多く、大事なところがすぐに分かり深く理解しやすかったです。どのような覚悟で医学部受験をするべきなのか、どのくらい先を見据えるべきなのかが分かり、これからの姿勢を少し変えていこうと思いました。また、質問ができない中で、先生が気軽に確認をしてきて下さってとても嬉しかったです。

 ●     中学生向けに分かりやすく、イギリス医学教育とドイ医学教育の違いや医師としての在り方、大学のカリキュラムについて説明して下さり、集中して聴くことができました。国際医療福祉大学の魅力を知り、とても良い大学で是非とも通いたいと思いました。このような機会をつくって下さり有り難うございました。

 ●    実際の医学部受験や医学部生が普段どのような勉強をしているのかなど、医学部についてより具体的な話をして下さり、医学部についてもっと詳しく知ることができたと思います。また、大学独自で行っていることや、新しい大学ならではの事柄を知ることができて、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

 ●    北村医学部長の講演の中で一番印象に残ったのは、「医学部合格を大きな目標にせず、医師になりたいという強い意志を持って欲しい。」という話です。どのような医師になりたいのか、しっかりと考えて、これからの勉強に励みたいと思います。これからの日々の勉強を頑張ろうと考え直すことができた講演でした。