アフタースクール 前期 理科実験

 ● 講座内容    理科の4分野を満遍なく学習する講座です。普段の授業では、時間の関係で行えない実験なども積極的に行い、より発展的な内容を扱います。
     
 ● 担当教諭    神村 康平(専門:化学)
 阿部 哲也(専門:化学)
 熊井 優 (専門:生物学)
 鈴木 裕介(専門:物理学)

中等部2年生では、化学分野「金属メッキ」・生物分野「ニワトリの手羽先を用いた筋肉と関節の観察」・「鶏頭水煮缶を用いた脳の観察」を行いました。
中等部3年生では、物理分野「ジュール熱の測定」・生物分野「ニワトリの手羽先の骨格標本作製」を行いました。

     
 大まかな肉を解剖ばさみで取り外しました。残った細かい肉については、水酸化ナトリウム水溶液で処理しました。  その後、骨に残っている油分を取り除き(脱脂)、オキシドール(過酸化水素水)で漂白しました。それをプリントを参考にして骨を組み立てていきました。  接着剤やホットボンド(グルーガン)を利用して骨をくっつけていきました。上手い場所を見つけると「ピッタリ」と入る瞬間がありました。それを探すのに非常に苦労しました。
 
     
 紛失しやすい第1指骨と第3指骨もしっかりとあります。手根骨の処理も上手くできました。手先の器用な生徒は集中して骨接ぎを行いました。    手根骨の軟骨部分の再現にホットボンド(グルーガン)を多めに付けてしまいました。その後、ホットボンドを削り出すと本物らしくなりますが…    家に持って帰るために段ボールを利用しました。骨の数や付き方に着目し、ヒトの上肢骨と比較しました。これにより「相同器官」の確認をしました。

生徒の感想

 ●    私は初めて骨格標本をつくったので、一つ一つの作業が新しく面白かったです。身近にスーパーで売っている手羽先が、煮て肉や脂肪を取り、水酸化ナトリウム水溶液につけることで、あっという間にきれいな骨に変化することに、感動しました。今までの実験では、このような骨格標本を作ることをしなかったので、とても楽しかったです。とても貴重な体験ができたと思います。

 ●    肉をはぐのや細かい骨を見つけるのが難しかった。また、正しいところに骨をいれるとぴったりはまって面白かった。

 ●    私は今回の実験で、骨格は思っていたより複雑な作りをしていたことに気付きました。 最初、手羽先には大小全部で11の骨があると教わったとき、この小さい手羽先に11も骨があることに驚きました。解剖していくと、大きくしっかりした骨もあれば骨なのかただただ固い部分なのか分からなくなるような骨もあり、生物の体の面白さを体験することができました。 特に私が驚いたことは、尺骨・とう骨と中手骨との間に小さな手根骨が3つもあったことです。この3つのうちどれか1つでも欠けたら体はうまく機能しなくなるのかもしれないと思うと、とても不思議に思いました。ロボットの体を作るように生物の体を作ることはできないものだなと思いました。

 ●    面白かった 今度は解剖がしたいです。

 ●    骨格標本を作るのは初めてだったので楽しかった。肉を取り出すのは比較的簡単だったが、骨の組み立ては少し難しかった。

 ●    手羽先の肉を剥がしたり、骨を綺麗にしたりする作業は大変でしたが、最後の組み立てるところが楽しかったです。 グルーガンを今まで使ったことがなくて、始めは使い方がよくわかりませんでしたが、やっているうちに自分なりに使い方を覚えることができて良かったと思いました。 僕は将来、医師になりたいと思っていて医科Jrコースに所属していますが、このまま医師を目指すと、このような実験をする機会も多いのかなと思うので、いつかもっと上手くできるようになりたいです。

 ●    今回の骨格標本をして骨がたくさんあるんだなと思いました! 肉を取ってみると意外と体の仕組みが分かる気がしました! 今度は鳥一匹を標本にしてみるなど生き物の身体について色々知りたいです! カエルや魚や海の生き物も色々知りたいです! そして、生き物に感謝したいと思います!

 ●    誰にでもできる解剖だったので、スイスイできてとても楽しかったです。茹でに時間の差ができてしまったことを改善するためには大体どのくらいの量の水を使うか、またどのくらいの時間茹でれば良いのかをあらかじめ教えておくことだと思います。 次回も楽しみにしています。生物の解剖をして内臓など見てみたいです。

 ●    以前、理数融合講座で手羽先の骨の構造について知ることができていましたが、今回のアフタースクールでは、骨の構造を理解した上でばらばらにした骨と骨をもう一度復元するという大変興味深い内容の授業を行うことができました。骨をばらばらにする前はどのようになっていて、どこの部分同士をくっつければ良いのかなどを骨の特徴から見極めるのは難しかったけれど、とても楽しかったです。また機会があれば、行いたいなと思います。

 ●    楽しかったです。軟骨取るのが、難しかったです。

 ●    最初に肉を外した時は骨が見つからなくて、苦戦しました。しかし肉を溶かした後は、軟骨もきれいに取れたので、気持ちよかったです。漂白したら白くなって、ボンドでつけたらきれいに完成したので、とても楽しかったです。普段はできないことなので、体験できて、ためになりなした。

 ●    思ったより楽しかったです。軟骨の部分が大変でした。 次は鳥の内蔵を見たりしたいです。

 ●    今回初めて骨格標本を創りました。 まず、骨の数の多さに驚きました。周りのお肉をはがしていくと、小さい骨から大きな骨まで、たくさんの骨が出てきました。また、軟骨と骨の区別や、はがれにくいお肉をはがしていく作業など、私が想像していたより、骨格標本を創ることは難しかったですが、とても楽しかったです。 ぜひ、またこのような体験をしたいと思いました。

 ●    肉を取ったりするのは簡単で楽しかったです。最後の骨を組み立てるのは形が合わなかったり骨が余分にあったりして難しかったです。

 ●    父親にこのような実験をしたことはあるのか聞いてみたところ「ない。」といわれました。このような実験は江戸取でしかできないことだと思います。参加することができ、とてもよかったです。

 ●    今回の骨格標本の作成は、日頃の授業では行えない内容です。滅多に出来ない経験だからこそ一つ一つの作業に対して工夫を考えながら実行出来たと思います。特に骨から肉を取り除く時に、中手骨と手根骨をなるべく、くっついたままの方が後々、楽になると考えて実行しました。今回の骨格標本の作成では、鳥の肉を取り除くことと骨をくっつき合わせることの2点が苦労しました。鳥の肉を取り除くのには、健が非常に丈夫で、苦労しました。骨をくっつき合わせるのは、骨と骨の場所が上手く合わず、合う場所を探すのに苦労しました。

 ●    なかなか標本を作る機会がないので作れて良かったです。

 ●    人間だけではなく多くの生物の骨格を見てみたいです。具体的には犬や鳥などがいいです。そして、それぞれを比較することで、生物がどのように進化してきたのかを詳しく考えたいと思います。

 ●    骨格標本は、今回のアフタースクールで初めて作りました。 まず、手羽先をゆでるときは、いい香りがして、標本を作ることがとても楽しみでした。 ピンセットで肉をはがしているときはとても大変でした。途中で骨が欠けたり、肉がとりにくかったりなど、いろいろありましたが、どうにか頑張って骨だけにすることが出来ました。 その後に、骨をつなぎ合わせるところが、本当に楽しかったです! 僕が好きなパズルが立体になったようで、「ピタッ」とはまった時の達成感が大迫選手のようにマジ半端なかったです! 僕は、医科ジュニアコースにいて、将来医師になりたいので、貴重な体験ができ、将来の糧になると思いました。 鳥の手羽先のほかにも骨格標本を作ってみたいです。 次回もよろしくお願いします。

 ●    普段の授業ではやらないようなことで、楽しくやることができてよかったです。 骨格標本を作るというだけで終わってしまったので、もう少し時間を長くとって、その過程でもっと詳しいことを勉強できれば良いと思いました。

 ●    僕はもともと、こういう細かい作業をするのが好きで、骨の周りの肉を取り除く作業を部屋にとじ込もって熱中してやっていました。しかし、特に僕たちの班でガスバーナーに恵まれなかったのが悲しかったです。今後、時間があれば骨のパーツ1つ1つがどのような役割を担っているのか調べてみたいです。

 ●    骨格標本を今まで本格的に行ったことがなく、非常に新鮮な体験でした。普段食べている手羽先の骨の仕組みなどを学べたので面白かったです。

 ●    骨が1つなかったけれど、骨の形や構造などを知ることができて、とてもたのしかったです。骨を接着剤でくっつけるのが難しかったです。もう少してきぱきと行動すればよかったと思いました。また今回以外でこのような体験ができるなら、積極的に参加したいと思いました。

 ●    骨格標本を作るのは難しかったけど、今までやったことが無いことだったので楽しかったです。 また、できる機会があればもう少し大きな動物がいいです。

 ●    骨格標本を作るのは初めてだったので、スーパーで売っている手羽先を使って一から標本を作るのは少し難しかったですがとても楽しかったです。

 ●    骨をとるのが難しかったです。 気づかないで捨ててしまった骨がいくつかありました。

 ●    とても勉強になりました。 腱が固くて手で分解するのが難しかったです。

 ●    骨格標本の最後の作業の時に、接着の位置が合っているか、少し不安なまま終わってしまった。 接着の作業の参考の紙が渡されたが、白黒で分かりにくかった。見本は色がついていた方が作業しやすいと思った。 後、時間が少し足りなかった。

 ●    骨の周りの肉を剥がすことが難しかったです。 最後には、上手に接着して骨格標本を作ることができて、楽しかったです。

 ●    接着して立体的にする作業が面白かった。

 ●    いつも何気なく食べている手羽先が、分解して骨が11個に分かれることにびっくりした。 最後に接着剤で骨をつなげるのが難しかったが、うまくできて良かった。