1. | 目的 | 幅広い教養と豊かな人間性、医師としての責任感や高い倫理観を養い、自ら考え解決するために必要な基本的知識と、建設的に行動できる態度と習慣を身に付ける。 |
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2. | 実施者 | 筑波大学 医学医療系 教授 高橋 智 |
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3. | 日程 | 6月16日(土曜日) 13時00分 〜 14時30分 (90分) (大ホールにて講義:講義テーマ『基礎研究について:ゲノム編集』) |
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4. | 参加生徒 | 高等部2年生 (49名) 2年1組 男子12名 女子13名 合計25名 2年2組 男子11名 女子13名 合計24名 |
筑波大学医学医療系教授である 高橋 智 先生の研究分野は、病態医化学・発生生物学・免疫学・解剖学です。医師=臨床医ではなく、幅広いキャリアプランを考えることが重要であると教えて下さいました。 | 略歴としては、東北大学医学部を卒業されてから、その業績が認められてスイスジュネーブ大学でポスドクの経験があるそうです。そして、ゲノム編集の分野では日本を牽引している研究者の一人です。 | 高橋先生は、医師免許を持ちつつも生物化学的な基礎研究を行っています。現在では筑波大学生命科学動物資源センターのセンター長をはじめ多くの職に就いています。非常にお忙しい中、講演をして下さいました。 | ||
今回のテーマは「ゲノム編集」でした。メディカルサイエンスでは再生医療について学んでいるので、非常に勉強になりました。 | ES細胞とiPS細胞の利点や欠点について詳しく教えて下さいました。倫理面だけでなく、技術面での話も多くして下さいました。 | 新型ガン治療薬である「オプジーボ」に関しての話題もありました。体内の免疫細胞が直接ガン細胞を攻撃し続けられる仕組みなど教えて下さいました。 |
● | 私は、今回の講演をお聞きして再生医療が抱える倫理的問題について詳しく考え直すきっかけになりました。特に難しいと感じた問題は、生殖細胞についてです。新しい命になる細胞を犠牲にしてしまっていいのか、しかし、その研究は病気で苦しむ人を助けるかもしれないと思うと、どちらが正しいと決めることができない難しい問題です。先生も分からないことが多いと仰っていて、私達一人一人が考えていかなければならないと思いました。 |
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● | 筑波大学の教授が本校に来校されて直接お話しをうかがいました。先生のお話を聞くためにはある程度の知識が必要で、講義中に先生から直々に質問を受けることがありました。そして、私は先生から質問されて、「ES細胞について」聞かれました。今まで医科講話やメディカルサイエンスで学んできた基本的な知識にも関わらず、いざ先生から直接指名されると、上手く説明することができませんでした。このことによって普段だけでなく医師になるためには、何よりも主体的な学習がどれほど大切か分かりました。 |
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● | 高橋先生の講演を聞いて、私は再生医療についての知識を深めることができました。特にゲノム編集についてはその内容を全く知らずに言葉だけ使っていたので、どのような実験操作で行うのか映像を見せて頂いたり、ゲノム編集に関する歴史を知ることができ、再生医療への関心が一層高まりました。また、山中伸弥先生のノーベル賞受賞をきっかけにノーベル賞の意義についても考えることができました。最新のiPS細胞やES細胞の研究だけでなく、ゲノム編集の具体的なやり方を図や動画を通して分かりやすく説明してくださったので、理解がとても深まり、将来の再生医療に必要なものは何かを真剣に考えることができました
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回 数 | 日 程 | 会 場 | 内 容 |
第2回目 | 8月6日(月曜日) | 筑波大学 | 生命科学動物資源センター見学 病院見学(総合臨床教育センター 瀬尾 恵美子 先生) |
第3回目 | 8月7日(火曜日) | 筑波大学 | 田中 誠 医学類長のご講演 医学群見学 国際統合睡眠医学研究機構 林 悠先生による講義とセンター内見学 |
第4回目 | 10月21日(土曜日) | 江戸川学園取手高等学校 | 基礎医学(宇宙実験)に関する講演 (筑波大学 医学医療系 教授 高橋 智) |