海辺の生物体験  (中等部)

 目 的 :  21世紀における科学技術人材育成と医科教育の中で、我々人間も含め、生命の本質を理解するためには、様々な生き物を正しく理解することが大切です。今回、生命現象を様々な視点から実験・観察し、生命の本質を探るための好奇心を養うことを目的に「海辺の生物体験」を実施することになりました。このプログラムは、お茶の水女子大学と提携したもので、主に磯の動物を採取し観察を行いました。
 場 所 :   お茶の水女子大学 湾岸生物教育センター(館山臨海実験所
千葉県館山市香11
 日 程 :   7月2日(土曜日)〜3日(日曜日) 1泊2日

       7月2日(土曜日)のスケジュール

 時 間  内 容 
 08:30  学校集合(華美にならず、実験のしやすい服装) 
 09:00  学校出発(関東鉄道バス 中型27人乗り) 
 11:45  現地到着 
 12:00  開講式 および 実験ガイダンス 
 12:30  昼食 
 13:00  研究所付近にいる磯の生物の観察(スケッチ) 
 18:00  夕食 
 19:00  集魚灯を用いた プラントン 及び ウミホタル の採取
 講義 海の動物 (基幹研究院自然科学系 准教授 清本正人 先生) 
 22:00  入浴 ・ 就寝 

       7月3日(日曜日)のスケジュール

 時 間  内 容 
 08:00  朝食 
 09:00  磯の生物の観察 
 11:30  閉講式 
 12:00  昼食 
 13:00  現地出発 (関東鉄道バス 中型27人乗り) 
 16:45  学校到着 

参加生徒数 : 20名(参加希望者多数のため、中等部1学年 医科Jr.コース内で選抜致しました。)

 引率教員 :   医 科 コ ー ス 長  兼 龍盛
   中等部1学年学年副部長(1組担任)  大串 和典 
         
 バス内の様子です(みんな元気!)    昼食はお弁当でした    男子も元気そうでした
         
         
 開講式の風景です(清本先生の話)    安全講習もしっかりと受講しました    磯の生物の講義を受けました
         
         
 実験棟からすぐに海に行きます    沖ノ島が遠くに見えました    護岸に付着している生物の観察
         
         
 いろいろな環境に生物がいました    研究棟に戻り棘皮動物の講話    清本先生が作成されたホヤの資料
         
         
 清本先生が採取された動物の観察    講義で出てきた動物を観察しました    いろいろな動物の種類がありました
         
         
 デジタルカメラで記録もしました    動物にも実際に触られて頂きました    資料を決めて細かく観察しました
         
         
 動物をよく観察して図鑑で調べました    貝殻を背負ったウミウシの仲間    生徒のスケッチノートの一部
         
         
 いろいろな図鑑で調べて同定しました    生徒のスケッチの一部    ヒトデを観察した生徒のノート
         
         
 配膳はみんなで協力しました    施設の説明を受けました    男子でもかなりの量でした
         
         
 夜のウミホタルの採取の準備です    夜のプランクトンの採取の様子です    集魚灯に集まった生物を採取しました
         
         
 ウミホタルを初め生物が捕れました    研究棟に戻って講義を受けました    顕微鏡での生物も観察しました
     
 研究所の外で記念撮影です    担任の大串先生も笑顔です
     
     
         
 磯の生物の観察を行いました    いろいろな環境に生物がいました    大潮なのでかなり水が引きました
         
         
 観察する生物だけを持って帰りました    男子はミズタコもゲットしました    バットに生物を置いて観察しました
         
         
 採取した生物の同定が難しかったです    図鑑と見比べて同定していきました    先生の顕微鏡でも観察しました
         
         
 使用した研究棟をみんなで掃除します    役割通りに全員が掃除していきました    隅々まで綺麗にしていきました

生徒の感想の一部

 ●  一番印象に残ったのは、ウミホタルの採取と、アミや小魚、イカやタコの子ども… 等の採取でした。夜の暗い海に目を凝らしても、青い光はまったく見えなかったのですが、仕掛けを海に投入して採取するとすごく小さいけれど、ほのかに青白く光っていたので感動しました。また、ウミホタルがこぼれてコンクリートの上の上に落ちていたのですが、その小さな体から青く光る液体が流れ出ていたことにとても驚きました。
 次に印象に残ったのは、磯に出て観察したことです。私としてはケブカガニが取れたことが嬉しかったです。また、その後の観察では実験ノートにスケッチを描いたり、軽く実験をしたりすることがかなり楽しかったです。


 ●  一日目の夜に研究所の近くの港でウミホタルを採取して見たり、光で海中の生き物を集めたりしたのが印象に残りました。採取した生き物を研究所の実習室に持ち帰って、ゴカイやウミホタルを顕微鏡で拡大した映像を見たのもとても印象に残りました。

 ●  夜に行ったウミホタルを採集したことがとても印象に残りました。光っているウミホタルに感動し、生物が放つ光に関してついて先生がお話して下さり、とっても興味がわきました。実験室に戻ってウミホタルに弱い電流を通し、強制的に刺激を与えて発光させる実験は、光るカーテンのように素晴らしかったです。この実験が一番印象に残りました。

 ●  みんなでウミホタルを採集しに行ったことが一番心に残っています。特に、自分が使っていたウミホタルを採集するための容器が青く光った時の感動は忘れられません。また、私は海が少し苦手なところがあったのですが、2日目の磯の生物の採集は何事もなく楽しく行うことができました。 

 ●  自分で採取した生物を観察したり、スケッチをしたことがとても印象に残りました。 

 ●  みんなで海へ行って生物観察をしに行ったことです。その中でも特に、磯でタコがいたことが印象に残りました。もう一つは、ウミホタルを取りに行ったことです。海の中に捕集するためのビンを投げ入れて、しばらく待っているとウミホタルが入って綺麗な発光現象が見られて、とてもきれいで印象に残りました。 

 ●  特に、海洋生物の観察が印象的でした。海のウミホタルの観察では、この現象を通して生物が生きていることがこんなにも神秘的なものなんだなっと実感することができました。また、自分たちで磯に行き海洋生物を実際に捕まえて、観察できたことなど一つひとつのことが、僕にとって大切に感じることができました。 

 ●  2日目の朝から昼の間に海辺に生物を採集しにいき、その多くの生物を観察することができて楽しかったです。あまりこのような機会が今までになく、小魚を網で取ったり、実際にそれらを観察したりすることは良い経験になったと思うのでとても良かったです。また、ウミホタルを大学の先生の顕微鏡で見たとき、とても綺麗で印象的でした。