平成28年6月25日(土曜日) 土曜日授業E 中等部1年生(中等部30期生)の希望者を対象に理数融合講座を行いました。
【理数融合講座の目的】
本校の理科及び数学科として取り組むべき方向性と生徒たちの可能性を探るべく、希望者に対して土曜日授業の午後を活用して実験課外授業を行います。普段の授業から一段高いレベルの実験授業を実践し、本校の理科教育及び数学教育の更なる充実を図ります。テーマによっては外部団体や大学との協力を得ることで、より高度な実験・実習を行い、知的欲求を刺激し発展的な思考、高度な技術の習得へ結びつけていくことが目的です。
今回は、3組 〜 8組(難関大ジュニアコース)の 希望者50名 が理数融合講座に参加しました。
【担当教師 実施場所 講座内容】
科 目 | 担当教師名 | 講座使用教室 | 講座内容 | |
数学科 | 成宮 徳彦 | 中等部実験室 | ポリドロンを用いたいろいろな多面体の作成 | |
理 科 | 兼 龍盛 神村 康平 阿部 哲也 |
化学実験室β | うがい薬に含まれるヨウ素を用いた抽出の原理 |
今回の理科の実験では、教育実習生の2名の先生が助手として参加してくれました。
記 録 : 金子 真紀
【当日の様子】
神村先生の講義の様子 | 試験管から液体を移しました | みんなで協力しながら実験しました | ||
界面がはっきりと現われました | 化学的な説明を受けました | うがい薬とヘキサンが分かれていました | ||
ヨウ素がヘキサンに溶け出しました | 抽出の様子がわかりやすかったです | 不思議なことに、色が消えました | ||
ブタンガスの燃焼を観察しました | 手で温めると炎が大きくなりました | 蒸発している所は冷たくなっていました | ||
初めに正多角形の講義がありました | 複雑な立体も紹介されました | 基本的な立体作成に挑戦しました | ||
大きな立体に挑戦してみました | 協力して立体を作り上げていきました | 成宮先生が作られた大きな立体 | ||
辺や頂点の数に着目しました | 成宮先生と記念撮影しました | 片付けの後、体積に関する話もありました |
【生徒の感想】 一部抜粋
● 透明だったヘキサンがピンク色に変化したり、ハイポの結晶を加えて振ると再び、色が透明に戻ったりしてとても不思議なことが起きておどろきました。
● アセトンの蒸発する早さに驚きました。蒸発している所を触ってみると凄く冷たくなっていて驚いた。
● 分子は実際には見ることができませんが、無色透明の液体を混ぜると形の似たものでは溶け合い、形が違うものでは「界面」が現われた。
● アセトンを使った「引火」の実験はとてもすごかった。
● 水銀の重さに驚いた。水の入ったビーカーと水銀の入ったビーカーを比較したとき想像とは違った。
● 手にアセトンを付けたら急激に冷たくなったこと。また、直ぐに蒸発していくことにびっくりした。
● 数学では、いろいろな見方で多面体を考えられたことが良かったです。
● いろいろな複雑な立体を協力して作ることができて嬉しかったです。
● 立体を組み立てるゲームをみんなで楽しむことができておもしろかったです。
● 17種類の立体を作ることができてとてもうれしかったです。
● 正多面体のことは知っていたけれど、準多面体など複雑な立体をみんなでつくったことが楽しかったです。
これで中等部1年生(30期生)に対する、「形」に関する理数融合講座は修了となります。生徒たちの知的好奇心を刺激し、何よりも自主的に学ぶ意欲の向上につながればと考えながら試行錯誤と議論を繰り返し、何度も研鑽をした後に講座を実践致しました。理数融合講座終了後には、参加生徒たちにアンケートを実施しました。どの回も生徒の満足度は高かったと分析しています。講座担当者の一人として、これが何よりも日々の学習につながればと思っています。更に、教材開発を行ない様々な機会を通じて生徒に学ぶ楽しさと、時には本質を理解する苦悩を伝えていきたいと考えています。今後も、ご支援とご協力をお願い致します。
医科コース長 兼 龍盛