おススメの本  その6
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「大江戸釣客伝」夢枕獏 講談社文庫



江戸時代の釣り人たちの話です が、釣りをしない人でも全く支障なく楽しめます。釣りが好きな人ならなおさら楽しめることは間違いありません。時代小説ですが、簡潔にして的確な描写を主とした文体なので、普段時代小説を読み慣れていない人でもすいすい読めてしまいます。登場人物も有名人がたくさんいるし、有名な事件も語られます。文庫本で上下巻という大長編ですが、一気に読める傑作です。

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「江戸しぐさの正体」原田実 星海社新書


 「江戸しぐさ」って知っていますか。 江戸時代にはこんなすばらしいしぐさがありましたという話をどこかで聞いた人も多いでしょう。でもちょっと待って下さい、鵜呑みにしてはいけませんよと警告してくれるのがこの本です。「江戸しぐさ」が世に出る過程を丁寧に検証して、そこに現れる矛盾を解きほぐしていくのですが、それはあたかも推理小説を読んでいるかのよう。もっともらしい顔をして私達の前に現れるものの中には、こういう例が他にもあるかもしれないなと思わせてくれます。情報過多社会に生きる私達には、必読の書と言えるかもしれません。

 

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「てふてふ荘にようこそ」 乾ルカ 角川文庫


 
おんぼろアパート「てふてふ荘」。ここは敷金・礼金なし、2Kの間取りで家賃はわずか13,000円という破格の条件で入居できます。しかしそこには当然理由があって・・・。特異な事情を抱えた住人たちがてふてふ荘で出逢う秘密とは。予備知識無しで読んでほしいと思います。切なくも心温まる連作短編集とだけ言っておきましょう。


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