細字・小筆の書

 

年賀状について

年賀状のマナー

1、年賀状のやり取りは1月1日から7日までとします。8日以降に相手先へ届く場合は「寒中お見舞い申し上げます」として賀状へのお礼をのべた上で、相手         のご多幸、一年の抱負などを書きます。 

2、寒中見舞いは立春までとし、以後は「余寒見舞い」とします。余寒見舞いは2月の末日までです。

3、いただいた賀状に「早々の賀状ありがとうございます」とか「早々とご祝辞を賜りありがとうございます」とは書きません。賀状は元日に届くように書いてくれるものですから早々と書くと嫌味にもなります。この場合は「ご丁寧なる賀状ありがとうございました」とするとよいと思います。

4、賀状に「去年は大変お世話になりました」と書かないようにします。去年の去はさる。さるは死につながるとして嫌います。この場合は「旧年中は大変お世話になりました」とします。

5、賀詞について、目上への人に「迎春」とか「賀正」という2文字の賀詞は正式ではありません。この場合は4字熟語の「謹賀新年」、「恭賀新年」を使います。

6、墨で書く場合濃い墨を使います。薄い墨は弔事の場合で「私の涙で薄まりました」という意味です。一般的に御目出度い事の場合墨は濃い墨で書きます。

7、賀詞の語句    謹賀新年   恭賀新年   恭賀新歳   献壽歳旦   迎春萬歳   瑞祥新春   敬壽瑞春         

              謹んで初春のお慶びを申し上げます   謹んで初春のご祝辞を申し上げます

 

暑中見舞いについて

1、暑中見舞いを出すのは梅雨明けからにします。8月の上旬に立秋が来ますから立秋後は「残暑お見舞い申し上げます」とします。残暑見舞いもお盆までとします。

2、定型の言葉だけでなく、「荷心香」(蓮の花が香気をはなつ)、「弄清泉」(清らかな水を楽しむ)、「疊雲長風」(夏雲と吹き渡る風)など夏の言葉を書いた上でお体を大切にしてください。暑い夏を乗り切りましょう。という内容が良いと思います。

 

写経について

1、写経は一般的には般若心経を書きます。写経を書く姿勢としては気持ちを落ち着けて書きます。

2、般若心経はい1行17文字とします。専用の写経用紙がある場合は升目、ハスの台に合わせて書きます。1行17文字とするのは陰と陽を表す8と9の合計数字です。

3、墨は濃い墨を用います。専用の筆もありますから利用すると書きやすいと思います。楷書で書きますが専門的には写経体という書体で書きます。

4、最後に発願として願い事を着ます。名前は氏名で書き、名前の下に敬写、敬書、謹写、謹書と書きます。写経の場合印は押しません。

                     

 

戻る