第5回 道徳授業を終えて

3組 自己肯定感を高める

 他人の良い所を見つけるのは得意でしたが、自分自身の長所を見出すのは得意ではありませんでした。でも、何故か欠点、短所はすぐに思いつきます。私の短所は自分に非常に甘く、嫌なことから逃げたり、ギリギリになってから勉強したりする所です。こんな欠点があるせいで積極的で、真面目な人が集まる江戸取中にいるのが間違いだったのではないかと思ってしまうことがありました。この授業を受けるまで自己肯定感を意識していませんでした。私はよくネガティブな考えを持つことが多いので自分自身を下に見てしまいます。そこでふと考えてみました。もし、私が真面目でポジティブだったら…。それはもう私ではありません。そう考えると、自分に甘いのもネガティブなのも私の個性であると理解できます。自分自身を肯定するには自分を守る、受け入れることが大事だと学ぶことができました。
 話が少し変わりますが、人は何故頑張ったり、優しくしたりするのでしょうか。それは、満足感にあると思います。頑張って褒められたり優しくして感謝されたり。しかし、その満足感が無かった場合、心が痛くなります。実際の体験でバスの席を老人に譲ろうとしたのですが、「大丈夫です」の一言で断られてしまいました。その後モヤモヤしながら、バスに乗っていました。自分でも感謝の言葉が無かったからモヤモヤしているのだとすぐに分かりました。実は、さっきの話には続きがあり、バスを降りて塾に向かっている最中、譲っていた所を見ていた学生の人が声をかけてきました。「さっきの人に席を譲っていた所を見ていたよ。気づけなくってごめんね。優しいんだね。」と言ってくれた覚えがあります。そこで分かりました。心が痛まないようにするには、その行動は間違っていないと言うことを忘れないということです。その人にとっても優しいと思ってやったことで、その行動はとても良好的なことのはずです。そう考えると自分の視野は狭かったのかもしれません。自分のしていることに自信を持って、自己肯定をすることの大切さが今回の授業で学ぶことができました。たしかに、日本人は自分のことをネガティブに考えることが多いかもしれません。私もその一人です。これから、自分自身を大切にしていこうと思います。


4組 命の尊さを知る

 私は今日の話を聴いて改めて命を大切にしようと思いました。事前課題のプリントで、父や母に名前の意味や誕生時の話を聴いて、自分や妹のことをすごく大切に想ってくれていると感じて嬉しかったです。同時に自分は幸運にも五体満足に生まれて普通に幸せに暮らしているけれど、日本や世界中には、貧困だったり病気だったり災害だったりして亡くなる人や苦しんでいる人がたくさんいるということも、今日の話で改めて分かりました。今まで普通に暮らしていたらそういう悲しい事実を、すぐ他人事のように忘れてしまいそうになります。だから、災害に遭って家族を亡くしたりした方の「テレビで見ている人は、いつかきっとこの災害を忘れてしまう。でも絶対に私は忘れないんだ。」という話がとても心に響きました。その話を聴いて他人事のように思ってしまっていたことをとても反省しました。世の中には病気で辛い思いをしている人や、貧困の状況にある人、災害に巻き込まれてしまう人がたくさんいて、その人たちだけではなくて周りの人だってたくさん辛い思いをしているはずなのに、かたや自分は普通に生きていられて、普通の生活で上手くいかないことに対してそれを他人のせいにしてしまったり、不満を持ってしまったりします。でも普通に自分の命の権利を自分で持った環境に生まれたからには、最大限にその環境を大事にして生きようと思いました。
 人はいつか必ず死んでしまいますが、いつか死んでしまうからといって、自分に与えられた時間を無駄遣いするのではなくて、短い時間だとしても何かを残せるように努力したいです。どんな物を残せるのか、どんな言葉を誰に届けることができるのか、どんなことをできるかはまだ探している途中ですが、そのために今はいろいろなことを学び吸収して、いつか自分のした事によって人々を幸せな気持ちにできるようになりたいです。
 世界中を、人々を、というスケールが大きい話にはすごく時間がかかるけど、誰かを幸せな気持ちにすることはすぐできることです。私の誕生日に産んでくれた母や父にありがとうとお礼をしたり、誰かを手伝ったりすることだって、きっと父や母を幸せな気持ちにできるはずです。自分の命を大切にし、みんなの命も同じくらい尊重しながら、色々な人々のために生きることができるようになりたいと思いました。

                     

5組 友人の多様性を受容する

 私は今日の授業で四つのことが心に残りました。一つ目は思いやりです。人を理解しようとすることが大切だと学びましたが自分にも重なることがあると思います。親と言い合いになるときは、いつも自分は親を理解しようとしません。なので、それをやめて相手を理解しようとする心を持ちたいと思います。
 二つ目は子供の躾についてです。私は子供に最低限のマナーは教えるべきだと思います。なぜなら将来恥をかいてしまうのは子供であり、子供のマナーがなっていないのは親の責任であるからです。「親の顔が見てみたい」という言葉があるように将来困ってしまうのは自分たちなので最低限のマナーは身につけるべきだと思います。
 三つ目は、価値観の違う人と共存する方法です。私はお互いを尊重しあえば良いと思います。そのためには、相手を知ることが大切だと学んだので積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。また、「当たり前」という考え方をなくすことも大事だと思います。しかし、ある程度生きていれば「当たり前」という考えが出てくるのは当然のことだと思うので視野を広く持ち、固定的な考えにならないようにしたいです。
 四つ目は、多様性についてです。いろいろな考えを持つ人が集まったら自分の考えも広がります。この世の中にはいろいろな人がいます。LGBTの人もいます。「みんなちがってみんないい」という言葉があるように一人一人に個性があるので人を否定することは良くないと思います。友人の多様性を受容するには心を広く持ち、相手の話を聞くことが大切だと思います。そうすれば、相手のことを良く知ることができるし、仲を深めることができます。少し苦手な人でも会話し、関係を築いていきたいです。私は中入生なので入学したときは知らない人ばかりでした。ですが、コミュニケーションを重ねるうちに友達をつくることができました。その友達はこれからも大切にしていきたいです。
               

6組 自由と責任

 今回、「自由と責任」の授業を受け、「自由には責任が伴う」ことを理解しました。副校長先生のお話をうかがい、「自由は何もかもが自由なのではなく、自由の中にもルールやモラルが存在し、私たちはそれを守る責任と義務がある」とおっしゃっていました。ルールやモラルやマナーを守ることは、決して不自由なことではないのです。むしろ、自由を守るためにそれらは存在するのです。「自由」と「責任」との関係は、「権利」と「義務」との関係に等しいことがよくわかりました。そして、たとえ自分の自由を主張したいと思っても、もし、それが他人の権利を妨げ、迷惑をかけることになるとしたら、それは許されません。そもそも、いくら自分が自由を獲得しても、その結果、他人を「不自由な運命」に陥れたとしたら、それは自分自身にとっても気持ちのよいものではなく、社会全体から見ても不幸なことです。そのような他人の「自由」を奪う「自由」は、真の自由ではないのです。「自由」とは実に重く、深い意味があることを、今回の授業では学びました。
 授業の後半は、「みんなで学年のホームページを作ろう」というテーマでした。そこで私が感じたことは、「自分について興味を持ってみんなに知ってほしい」ということよりも、「みんなに知られたくない」ということの方が多いということです。やはり、ここでも「表現の自由」や、「プライバシーを保護する権利や義務」ということが問題になってきます。人は誰しも人に知られたくない「個人情報」を持っているものです。そうしたものに触れないように留意しつつ、ホームページのような「表現の場」は作成する必要があります。
 今、私たちは「自由な社会」の中で生活していると実感しています。自然災害や新型コロナウイルスのような感染症に脅威を覚え、「管理社会」とか「格差社会」とか「学歴偏重社会」とか、解消すべき様々な問題は山積していますが、それでも私たちは、過去の歴史を紐解けば、確かに「自由」の中で生きています。人としての義務や責任を果たしつつ、今のこの「自由」を守り続けなければならないと痛感しています。



                    

7組 文化の多様性

 私たちが住んでいる日本の国には「文化」が存在します。もちろん日本以外にも文化がありますが、それぞれの地域によって特徴が見られます。私たちの国の日本では、伝統工芸品や着物などの古くから伝えられてきたものがあり、それらは奈良時代から現在まで受け継がれてきました。しかし、近年では、その日本の伝統的文化や技術の後を継ぐ人が減ってきていて、それらのものは、私たちの記憶の中からなくなっていっています。私は、日本の食文化や服飾文化は、他の国では作ることのできない特有の素敵な文化だと思っていますし、その文化がすたれてなくなってしまうのは、とても悲しいです。昔から受け継いできた文化を私たちの後世にも残したいと私は思います。日本だけではなく、その他の国の文化も残ってほしいと思います。そのために私自身は何ができるのかと考えました。私の中では、二つ思い浮かびます。一つは、日本の文化を知り、その良さを伝えていくことです。私は日本特有の言語や食事、服装がとても好きです。ですから、その日本の良さを周りの人たちと話していろいろな人に広めていけるようにしたいです。二つは、異国の文化を理解しようとする姿勢をみせることです。自分の国の文化のみを受け入れるだけでは、自分の国の文化を受け継いでいくことも他の国の文化を守ることもできません。周りの国々の変化を受け入れることで、その国の特徴ある文化を長く受け継いでいくことができます。自分の国の文化と他の国の文化を守り、それらを受け継いでいくためには、お互いの文化を認め合うことが大切だと思いました。私は今まで文化について詳しく考え、深める機会がありませんでした。この機会を使って、文化とはなにかを調べてみると「人類の理想を実現していく精神の活動」と書かれていました。アメリカでは靴を脱ぐ習慣がないのに対し、日本では靴を脱ぐ習慣があるというように、それぞれの文化に違いがあります。そこで自分の国とは違う文化を否定するのではなく、その文化も受け入れてお互いの国の伝統的文化を受け継いでいきたいです。

               
8組 社会の一員として
 今回の道徳は「社会の一員」としてという内容でした。社会で必要なものについて考えました。自分が考えた必要だと思うものは、人とのコミュニケーション能力、人間性、物を買うためのお金だと思いました。なぜこのようなものが必要なのかというと、まず一つ目にコミュニケーション能力だと思いました。人とのコミュニケーション能力は自分が仕事に就いたときほとんどの人が他の人と共同しながら仕事をします。だから、人と関わるための力はつけていた方がいいと思いました。二つ目に人間性です。どんなにかっこよくても性格が悪くてはうまく人と関わることはできません。でもあまりかっこよくなくても性格がすごく良ければ他人からの信頼もあり、他の人とうまく関わることができるので人間性は大切だと思いました。三つ目に必要なものは、生活するために必要なお金だと思いました。なぜなら、人は食べたり、水を飲んだりしないと生きていけません、だからお金は必要だと思いました。しかしこれらは自分の考えなので他の人は自分とは違う考え方かもしれません。この社会が円滑に営まれるためには、他人が持っている考え方などの多様性を理解することによって「社会の一員」としての自覚や社会の中で生じる役割、責任を自覚するということが必要であるということを教えてもらいました。自分はこれから、江戸取生としてや、家族としての役割もこのテーマと関連づけながら考えました。まず、江戸取生として、公共でのマナーやルールを守りながら江戸取生としての誇りを持って生活することです。その次に家族としては、将来、僕たちは今の家族の姓を受け継いでいく存在になるため、その姓を受け継いでいくための責任と自覚を持ちながら今後の学校生活などに生かしていこうと思います。


  

 

1組 ルールについて考える

 青野先生の講話をお聞きして、改めてルールは大切なのだと実感しました。
 僕は小学校の頃に、江戸取に入るために塾に入りました。塾までは電車で40分のところにありました。5年生の後半になると受験勉強が大変になり家に帰る時間が午後9時ぐらいになりました。僕の塾ではお弁当を持ってきて食べることがなかったので、こっそりお菓子を持ってきてみんなと交換して食べていました。6年生の時にいつものようにみんなでお菓子を食べていたら、駅に電車が止まり、扉が開きました。すると部活帰りの中学生の男子5人くらいが入ってきました。その人たちは、電車の中でお菓子を食べたりスマホを見ながら大声でしゃべったりしていました。僕は、うるさいなと思いましたが、自分たちも周りの人たちからはこういう風に見られているのかなと思いました。このことがあったため、家から江戸取に行くときや帰るときの電車・バスのマナーを意識して乗るようになりました。それでもどこかでルールを破ってしまっているかもしれないので気を付けていきたいです。

        

2組 国際社会に生きる

 今回の講話で感じたこと、思ったことは三つあります。
 一つめは、国際化とグローバル化の違いです。国際化は自分の国が他国と活発に交流し、深い関係になっていくということを表しています。それに対してグローバル化とは、あらゆるものの移動・変化が国を越えて行われ、世界全体を通して一体となっていくことです。国際化とグローバル化という言葉は似ているように感じますが、国際化は関係を深めること、グローバル化は全体を通して一体となっていくことで意味が大分違っています。そして僕は、国際化が出来た後にグローバル化が達成できるのではないかと考えました。
 二つ目は、文化の意味です。僕は、今まで文化とは昔から行われてきた行事などのことだと思いました。しかし、先生から文化とは、ある集団の人が時間をかけて発達させてきた生活様式の全体という話を聞いて、文化とは行事などだけではなく、正座や和室、和食のことも文化と言えるということに気づきました。
 三つ目は、国際化のメリットとデメリットです。僕は今まで国際化はメリットだけで、デメリットは無いと思っていました。しかし、今回の講話で行われたディスカッションで色々なデメリットが上がったのをみて、国際化がメリットだけではないとことに気づきました。国際化のデメリットは、文化や宗教の違いによる争いが起こることや、ルールの違いによる混乱が起こることです。この他にも色々ありますが、それらを解決出来れば、国際化を達成でき、グローバル化を目指せるのではないかと思いました。今回の講話では、今までと違った視点で世界を見ることが出来ました。今回学んだことは、いずれ大人になったときに役に立つに違い無いと思ったので、毎日忘れないように生活し、国際化とグローバル化の二つの課題を忘れないようにしたいと思います。