平成28年度

中等部1学年 
第9回 道徳感想文

11月14日実施

 
 【1組】 いじめのない社会

  「いじめ」は一種の危険ドラッグです。「いじめ」をする加害者は自己満足感を得るために、自分よりも弱い立場にいる人に対して、肉体的暴力、精神的暴力を与えます。しかしそれは一時的な満足感であり、他の人より優位な立場であり、絶対的な支配を続けたいが為に前回よりも刺激を強くして、無謀で無意味な行動をします。そこから徐々にエスカレートした結果にあるものがいじめによる死であり、互いに最悪な結果しか残さないのです。これもまた危険ドラッグと同じで、エスカレートが激しさを増す中で歯止めしようとしても大体とめられない事が多いと思います。それは加害者のいじめに対する罪の意識の希薄化、また被害者の心情を推量することの困難さがあるからなのだと思います。また各地域でいじめが至る所で起きていることから、日本が解決していかないといけない国家規模の改革・改善策を施す必要があるでしょう。では、その改善策とは?これも危険ドラッグと同様、エスカレートし、悲惨なことになる前段階で悪循環のプロセスを打ち切ることです。循環中が厳しいのなら、その前でいじめという悪循環に終止符を打つのです。
 僕が6年生の頃、宮城で生徒が集団いじめに遭って自殺するというニュースがテレビ、インターネット、新聞などあらゆるメディアから悲惨な情報が耳に流れ込んできました。僕が気になったのは「被害者が痛々しい出来事を本音を並べて思いを残した”生活ノート”に教師が十分に対応していなかったどころか、それを学校自体が隠蔽していたこと」です。本来あるべきはずでないことが起こりました。ではどうするか。被害者の心情に深く、優しく寄り添って、「心のケア」を施すことが必要なのではないでしょうか。そのためには面談、相談と本音を言い合える時間が必要だと思います。また、「心のケア」は加害者側にも必要な「いじめ」という危険ドラッグに対する治療法です。「いじめをしない・させない・見逃さない」のスローガンは命を大切にする事が第一の目標です。「いじめ」にも命を大切にするという観念のもと、心の病を治療する必要があるでしょう。


 【2組】 働くことの意義
 
 私は「働く」という言葉を聞くと、お金や、疲れている姿などを想像しました。理由は、父が夜遅くまで仕事をしていて、家に帰ってからもため息や「疲れた」などの言葉を言っているのをよく耳にするからです。父に何のために働いているのかを聞いてみたら、家族のためだと言っていました。この言葉を聞いて、私も家族のために遅くまで働いてお金を稼いで私達の生活を支えてくれる父にいつか親孝行したいので、今まで以上に勉強を頑張りたいと思いました。働くとは、周囲の人を楽にするために働くというのが語源です。私は将来、周囲の人を楽にしたり、かつ私自身も楽しんで仕事ができる職業に就きたいです。まだ夢の段階ですが、これから可能性を広げられると思うので、今から色々なことにチャレンジしていきたいと思いました。「早く大人になって働きたいと思いますか」という質問に対して、私は「あまりそう思わない」と答えました。私はまだ人生の「学ぶ」という最初の段階にいるので、きちんとしたマナーや知識などを身に付けてから働きたいと思ったからです。
 福沢諭吉の「心訓七則」には、「世の中で一番寂しいことは、する仕事の無いことです。」とあります。私の学校内での役割は、教室の掃除をすることや社会科係などです。社会が成り立っている中には、一人一人の役割が必ずあります。一つの役割でも欠けていたら、社会が成り立たなくなってしまいます。ですから、これからは社会の中で自分の役割を見つけて、その役割をこなしていきたいです。働くことによって人格を高めたり、能力や技量を高めることは目には見えない報酬です。目には見えない報酬を得るためには、日々の努力が大切です。学ぶことができる今こそ、将来の選択を増やすために頑張りたいです。仕事を選ぶことが将来の人生につながっているので、一生涯貫くことのできる仕事に就けるように日々精進していきたいです。


 【3組】 福祉社会

 今回武居先生の話をお聞きして、改めて周りに目を配ることの大切さに気づきました。私は、学校帰りのバスで席を譲ったことがあります。その日はバスが中央タウンのバス停に停まり、比較的多くの人がバスに乗ってきました。そこで私は、友達と一緒に席を譲ることにしました。「どうぞ」と声をかけることはできなかったけれど、さり気なく立ち上がってみました。すると、50代くらいの2人の女性がその席に座りました。そしてその女性の方々は「疲れましたね。」「そうですね。」と話していました。その会話を聞いた時に、私の判断が正しかったことが分かり、とても嬉しかったです。またその後、その女性の方々から、「席を譲ってくれるなんて優しいわね。ありがとう。」と言っていただくことができました。少し勇気を出してよかったと思い、さらに嬉しくなりました。少し周りに目を配ったり、少し勇気を出したりして小さなことを実践していくと、自分に対しての自信や「ありがとう」などの感謝の気持ちという大きなことが自分に返ってくるのだということを実感しました。
 また、自分は何気なく「福祉」に関わっていたということを思い出しました。私がまだ保育園に通っていた頃、私の住んでいる場所の最寄り駅の取手駅で、よく見かける電動車椅子の男性がいました。ある日、その男性は困っている様子でした。その時、母と私の2人で歩いていて、母がその男性に声をかけました。エレベーターのある場所までは段差がいくつかあって、電動車椅子でひとりで行くのは危ないと母は言って、エレベーターのところまで一緒に行って案内をしました。案内が終わって歩いている時、母に「一日一善だね。」と言われたことを今でも覚えています。このように私は色々な身近な場面で「福祉」ということに関わり、色々なことを学んだのだと思いました。私が通っていた小学校でも、目隠しをして目の不自由な方の気持ちを少し知ったり、手足に重しをつけて階段を昇り降りして、お年寄りの気持ちを少し知ったりすることができる機会がありました。その経験をこれからの生活に活かしていきたいと思います。


 【4組】 文化の多様性

 今回の道徳では、文化の多様性について学びました。私は、今回の授業で分かったことが2つあります。
 1つ目は、日本固有の文化です。日本固有の文化はたくさんあります。行事で代表的なものはお正月、十五夜、節分、七五三、大晦日などがあります。それらの行事のときには、それぞれの行事ならではのやることがあります。例えば、お正月にはお節料理を食べることや、お正月ならではの遊びをすることなどがあります。節分では豆まきをしたり、巻き寿司を食べたりします。
季節によって様々な行事があるので、一年中たくさんの楽しみがあります。また、日本特有のもので代表的なものは浴衣、振袖、障子、畳、座布団などがあります。浴衣や振り袖は着ることで和の伝統を感じ、楽しむことができます。障子やたたみや座布団は身のまわりにあり、心が落ち着きます。このように日本特有の文化にはたくさんの良さがあると思います。しかし、年が経つにつれて、日本特有の文化が薄れていっている気がします。だから、私達が日本特有の文化を子孫に伝えていくという事などをして、日本特有の文化を守っていくことが大切だと感じました。
 2つ目は、外国の文化についてです。授業でもお聴きしたように、外国には日本ではあり得ないような文化があります。例えば指を使って食事を取るという文化などです。そういった文化の違いがあると、トラブルが起きてしまうことがあります。異文化を持つ人たちが共存していくためには、視野を広げることやお互いの文化と協調することや、自分の文化を相手に伝えることが大切です。私は自国の文化を伝えられないと始まらないと思うので、自国の文化を他国の人達に伝えられるように、今からよく学んでいきたいと思いました。


 

 【5組】 家族について考える

 今回は遠藤先生から「家族について考える」というテーマで講話をしていただきました。最近は昔に比べてあまり親と話すこともなくなっていましたが、久しぶりに家族と話すことができました。僕は今、親に対して時々反抗的な態度をとり、朝、喧嘩をしたまま家を出て来てしまうこともあります。でも帰ってきてもそこに父、母、妹が当たり前のようにいて、結局いつの間にか仲直りしています。その当たり前にいる家族が突然いなくなったら…。こんなことはあまり考えたくはありませんが、確かに人間はいつどこで何が起こるかはわかりません。
 僕も東日本大震災のときは驚きました。小学2年生の時でした。友達と普通に遊んでいたら、グラッと揺れが来て、近くにいた女性が守ってくれました。第6回の遠藤先生の道徳や今回の道徳でも、地震や津波で家族をなくした人々の話をしてもらいましたが、もし突然家族がいなくなったらすごく辛いし、悲しいと思います。さらにもし喧嘩したまま別れてしまったら、後悔してもしきれないと思います。もう10年後には父も母も50代になっていて、僕が父と母ぐらいの時にはもう父と母は80代です。そう考えてみると、あと40年は長いようで短いのだとわかります。だからこれからも家族は大切にしていきたいです。父と母にはいつも迷惑をかけてばかりで、妹には意地悪をして喧嘩になったり、くだらないことで言い争いになる時もあります。そんな時でも「ごめんね」と「行ってきます」そして「ありがとう」と必ず伝えておきたいです。母と父からの手紙では、僕を大切に思ってくれていることが改めて分かりました。ですから僕も感謝の気持ちを込めて手紙を書きました。これからも家族、そして自分を大切にして、自立したら親孝行に努めたいと思います。今回の道徳は家族について改めて考える良い機会でした。次回も楽しみです。


 【6組】 働くことの意義

 
「七五三問題」では、中卒の人達の離職率は7割を占めています。私が働くとしたら、一生同じ職場で働き続けたいと思います。そのためには、今勉強しなければ働きたい所で働けないので、将来のために今から頑張りたいと思います。大人の条件は、自分で稼いで自分で食べていけるという経済的自立が一人前の条件です。私は小さい頃、毎日三食ご飯が食べられるということを当たり前だと思っていました。そして欲しい物は「これを買って」と言って買ってもらっていました。それはお父さん、お母さんが一生懸命働いて稼いだお金なのだと思い、今までの行動を反省しています。そして、今もこうやって私立に通わせてくれている両親に感謝し、私もいい仕事に就いて恩返しをできるように今から勉強を頑張りたいと思います。
 
私はこれまでお金をもらうためだけに働くものだと思っていましたが、それは全然違いました。働くことでお金を得るだけではなく、社会と関わりを持ったり、自己実現をしたり、社会貢献をしたりすることもできます。例えば、直接自分がした仕事によって人から感謝されるような仕事など、働くことにやり甲斐を感じることができれば、一生続けようと思えます。仕事をするということは、他の多くの人と関わることになります。たとえ仕事上の関係でしかなかったとしても、信頼されると人は幸せになります。人間が幸せを手に入れるためには、愛されること、ほめられること、役に立つこと、人から信頼され、必要とされることの四つの要素が必要です。そのためにはやはり仕事をしなければなりません。そして働きたいと思うことは、人が本当の幸せを求めている証なのだと思います。


 【7組】 福祉社会

 
今回は山田先生に「福祉社会」というテーマで話をしていただきました。日本はまだまだ福祉社会とは言えないと思います。最近、盲導犬を連れた視覚障がいのある方が線路に転落して死亡したという事件がありました。その駅は点字ブロックの上に柱があるというとても危険な造りになっていて、障がいのある方にとっては大変歩きづらいと思います。スマホ操作をしていて、杖を持った視覚障がいの方にぶつかっている人を見たことがあります。スマホをいじりながら歩行したり、自転車に乗っている人をよく見ますが、あれは他人にとても迷惑をかけています。特に目が見えない方は、目の前から人が来ていることが分かりません。目がしっかり見えている人が目の見えない人のために心づかいをすることが大切です。
 私は小学校の頃、学校の近くにある老人ホームや市民センターに行って、お年寄りの方や障がいのある方と御飯を食べるなど、交流をしていました。お年寄りの方は、一人暮らしが多くて、様々な話を聞くと、とても喜んで下さいました。このような活動も福祉活動と言えるのではないかと思います。世の中にある様々なマークについても学びました。私は4つしかわからなかったので、もっと周りのことに目を向けたいと思いました。「お腹の中に赤ちゃんがいます」というマークをつけている方は何度か見たことがあります。実際、塾に通っていた頃、バスで席を譲ったことがあります。とても当たり前の事ではありますが、このような小さなことでも人の支えになっているのではと思います。憲法第25条で定められている通り、全ての人は最低限度の生活を営む権利を持っています。
共に生きていくことが大切であると思い、自分のできる小さなことから始めていき、社会に役立つようにしたいです。
 
 
 【8組】 礼儀について考える

 今回の千葉先生の講話をお聞きして、「礼儀」がとても重要であることを改めて感じることができました。私達は普段何気なく、様々な礼儀をもって生活しています。その中で2点の事が重要であるとわかりました。
 1点目は、「誰に対しての礼儀であるか」ということです。ただ単に礼をしたり、挨拶をしたりしても、相手に対する感謝・尊敬という気持ちは相手には伝わりません。だからこそ、
相手への感謝、尊敬の気持ちを常に持ち、誰に対しての礼儀なのかをしっかりと理解することが大切だと思います。2点目は、「感情だけの礼儀ではなく、それを行動に移す礼儀」についてです。ただ自分が思っているだけでは、相手に気持ちを伝えられません。しかし、それを行動に移すことで、相手に敬意を伝えることができます。何事も行動に移すことが大切です。相手に対する礼儀をもって行動すれば、相手にもそれが伝わります。これら2点を意識して生活すれば、相手に対しての「真の礼儀」をもつことができます。「塵も積もれば山となる」というように、小さなことでもこつこつと積んでいけば、大きなものになります。だからこそ、小さな礼儀でも、何度もその気持ちをもつことができれば、相手に対して大きな礼儀の動作、気持ちを表現、伝えることができます。ですから、普段から「礼儀」を意識して生活していきたいと思います。今後も「礼儀」というものを普段から意識して生活していきますが、その時は「誰に対しての礼儀であるか」をよく考えて、すぐに行動に移せるようにしていきたいと思います。また、友達に対する礼儀としては「君・さん付け」という初歩の礼儀ですが、これを実行していきたいと思います。そして、今回学んだ礼儀を生活上で意識し、実践していきたいです。


戻る