2004年度 春季、埼玉・千葉・茨城地区大会日程 

今年もまもなく春季大会が開幕します。今年こその願いを込めてOBの皆さんで応援しましょう。
注目はなんといってもここ5シーズン連敗街道をひた走っているBEARSですが、今シーズンこそ岡室先生指導のもと着実に進化しています。今年の期待はなんといってもQB武田選手によるパッシングオフェンスです。パス攻撃がどのくらい成功するかが鍵となりますがレシーバー陣も上達しているとのことであり、特に2年生の山門・三瓶選手に大きな期待がよせられます。一方ランニング攻撃についてもSICオールスターでも敢闘賞を受賞したエースランニングバック赤堀選手をはじめ俊足RB小林選手にも大きな期待がよせられてます。そしてもう一人、2年FB久能選手。小柄ながらもパワフルなランニングが期待でき、赤堀君と二人で相当な得点源となりそうです。
また、ディフェンス面では、これも2年生MLB皆川選手に期待できそうです。近年にないLBらしい素材であり、彼が期待通りの動きを見せれば上位進出も夢ではないと思います。問題はディフェンス全体にいえることですがタックリングとDB陣の強化でしょう。地区特有のオープンに展開するランプレーを確実に止めておけばオフェンスでの得点は見えてくるはずです。シーズン開幕はもうすぐです。

OBの皆さん、ドライブがてら花咲徳栄高校まで足を運んで下さい。待っています。




第21回 春季埼玉・千葉・茨城地区大会 

2004年4月18日(日) 花咲徳栄高校G
11:20 KICK OFF  天気:晴れ(8分正式計時)


ついに一回戦を突破!

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
19
狭山ヶ丘高校

晴天に恵まれた4月18日(日)、いよいよ埼玉地区大会が東京に1週間遅れて開幕しました。
5シーズン連敗の江戸取BEARSですが、今シーズンは春季大会一回戦の相手は「狭山ヶ丘高校」。そしてついに待望の一回戦を突破を果たしました!!試合内容はまだまだ課題の残るものでしたが、何はともあれ2001年4月22日(日)に聖望学園に勝利して以来、実にまる3年ぶりの勝利となりました。

試合のために審判員は一生懸命です。
ハーフタイムで前半の確認をします。
キックオフ当時は風はないものの空気も締まっており、条件は最高。立ち上がりは第一試合が審判であったので着替えて帰ってきたら先取点を入れたところでした。正直もう少し得点差をつけての圧勝かとは思いましたが、狭山ヶ丘高校も年々力はつけており、互角に戦っているという感もあり前半でどれだけ点差をつけ、狭山ヶ丘高校の反撃の意欲を削ぐかが注目されるところでしたが、前半は2本にとどまりました。ただし1回戦は8分正式(16分ランニングタイムの併用)ですから、そんなに大量得点を取ることはできません。こうしたゲームで課題となるのはやはりディフェンスで、ファーストコンタクト・ファーストタックルでどれだけ相手に精神的打撃を与えるかです。そういった面ではまだ課題を残すようなゲームでした。特に高校生特有のオープンへのランに対してディフェンス全体が上がっていけない面はやや来週に向けて課題だと思います。もっと勇敢にタックリングに入っていく心構えを見せてほしいものです。現役諸君がんばってください。
 
今シーズンはQB武田選手(3年)とTB赤堀選手3年を中心にラン・パスともにバランスアップされた攻撃を目指すマルチオフェンス。そこに俊足の小林選手(2年)と果敢なLBもこなす皆川選手(2年)、キャッチングに優れた山門・三瓶選手(共に2年)が加わり得点力のあるオフェンスが期待されます。デビュー戦ということもあり少々堅さも残る試合運びではありましたが、落ち着いてプレーする武田選手のクォーターバッキングに今後を期待したいものです。
ただ、ライン力の弱さが課題であり、岡室先生もウイークポイントとしてあげています。しかし、高校生は試合とともにバージョンアップするものです。さあ、次に対戦する浦和学院高校はこれまた2001年9月16日(日)より勝利していません。同一カード3連敗は何とか阻止してほしいものです。是非とも、現役選手諸君、なんとしてでもがんばってほしい!!!

  

2回戦 

2004年4月25日(日) 花咲徳栄高校G
11:20 KICK OFF  天気:晴れ(8分正式計時)
浦和学院高校を撃破!
Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
浦和学院高校 13
14 14
まずは、皆様にお詫びを・・・。ちょっとしたアクシデントがあり、このゲームの画像がありません。従って文章だけでご報告となります。
しかし、ついに現役諸君がやってくれました。
戦前は圧倒的に浦学有利。しかも、同一カード2連敗を喫している強豪校。試合開始早々、浦学はあっさりとTD。この時点では大量得点を取られそうな予感がするが、その後ディフェンスが何とか踏ん張り、両チーム共にパントの応酬で前半は0−7で折り返す。

後半に入り何とかロースコアで得たチャンスを生かし逆転を期待するものの、ある程度はゲインするがシリーズがつながらずパントの応酬となる。ただし、この時点で押しているのはやはり浦和学院。後半始まってすぐに、江戸取陣内に入った30ヤード付近で浦学のオープンへ展開する攻撃をDE#51清野選手がこの日一番のハードタックル。(訂正しました。)浦学RBがたまらずファンブルしたボールをそのまま#21小林選手(2年)が拾い上げ、約70を独走しそのままエンドゾーンへ。ディフェンスが得たTD。TAP(キック)も成功して7−7の同点とする。

モメンタムが江戸取に移ったのか、ラン・パス攻撃を巧みに織り交ぜ、ゴール前10ヤード付近まで持って行く。ここで追加点が入れば残り時間から考えて勝利が濃厚となる攻撃で、#11赤堀選手(3年)が右オフタックルからオープンサイドを突いてエンドゾーンへ。勝利をつかみ取るTDとなるかかに見えた。しかし、ここでホールディングの反則。10ヤードの罰退。そしてゴール前20ヤードから今度はフォルススタート。勝利の女神が遠のいていくかに見えたが、ここで集中力を切らさなかった#10、QB武田選手(3年)から#85、TE山門選手(2年)へTDパスが成功(TAPも成功)し、14−7となる。

しかし、その後の浦学は立て直しをはかりパス攻撃でゲインを重ねあっという間にゴール前10ヤードへ。ここで第3Qが終了。サイドが変わり4Qに入ってすぐに中央付近をついて浦学もTD。この時点で14−13。しかし、ここで昨日キッキングとFGのブロックを練習した(岡室監督談)という成果がでて、これまた#21小林選手が果敢にキックブロック。何とか1点差を守り抜く。

4Q中盤から後半にかけて再び膠着状態が続き、久しぶりに緊張感のある中で試合が続く。ラスト2ミニッツまで後しばらくというところで、ゴール前20ヤードからBEARSが攻撃権を獲得。ここでボールコントロールさえできればBEARSの勝利が転がり込んでくる。その期待に応えて#11、赤堀選手(3年)・#3、皆川選手(2年)がランニング攻撃でゲインを重ねる。そして、自陣40ヤード付近からの3ダウンロングの攻撃で、勝利の女神が一瞬転がり込む。QB武田選手の放ったパスがヒット。しかしその後のタックルで痛恨のファンブル。だが、運良く味方がリカバーしなおかつ、ファーストダウンを獲得。(チョンボゲイン)そして、この日好調のレシーバー#8三瓶選手(2年)が勝利をものにするようなロングパスをキャッチしてゴール前20ヤード付近に。すでにラスト2ミニッツがかかり残り時間も少なくなってきている。タイムアウトは両チームとも残り1回ずつあったものの、浦学がこれを使わずゴール前3ヤード付近でタイムアップ。BEARSが4年ぶりに準決勝へと駒を進めた。

今日のゲームはサイドラインからの岡室監督のアドバイスもズバリ的中する場面が多く、戦術面的にはしてやったりの内容だったと思う。まさに今のチームに求められている監督の必要性が機能したゲーム内容だったと思う。選手一人一人はまだフィールドバランスやダウンごとのディフェンス方法、そして試合巧者ぶりという面で不足する面が多かったが、それを岡室監督が一人でカバーしたという感じであった。反省すべきはハドルでの印象が悪いとの審判からの評判が次週の試合にどう影響するかが問題である。
しかし、4年ぶりの準決勝進出はすばらしい。終始主将武田選手がキャプテンシーを発揮して選手全員を鼓舞していた。ただし、欲を言えばきりがないが、今ひとつハドルでの盛り上がりがない。プロスポーツでも雰囲気を重要視したりゲームの流れを引き寄せることで内容もがらっと様変わりすることは良くあること。高校生のゲームなどではなおさらのこと。黙々とプレーする選手が多く、それでも今日のようにロースコアのゲームをものにすることができたのは大きな収穫であるが、さらに疲れた時やきわどいときにハドル内が意欲に満ちるようなディフェンスリーダーがほしい。次週は埼玉地区をこのところ制覇し続けている埼栄高校である。このチームにも2000年4月23日に勝利して以来勝っていない。(といっても、2002年9月15日秋季2回戦で1回対戦し敗退以来の対戦となるが)
もう一度言う、高校生はやってみなければわからない。今日のゲームは2年生も含めてみんながよくがんばった。現役諸君。来週の埼玉栄戦に向けてまたがんばってほしい。

準決勝

2004年5月2日(日) 立教新座高校G
9:30 KICK OFF  天気:曇りのち晴れ(10分正式計時)
10分正式計時の壁厚く・・・。
Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
埼玉栄高校 21 28
何とかがんばってくれ!
願いを込めてセレモニーを見る。
いよいよ準決勝。対戦相手は埼玉栄高校。ここ数年、地区を引っ張っている強豪校である。しかし、地区全体的にいえることではあるが、埼玉栄高校も昔のような強烈なタレントをそろえて圧倒的な勝利を得るチームではなくなり、特に今シーズンは2回戦から接戦で勝ち上がってきている。だから決して悲観的になる相手ではなかった。現に先週の対浦和学院高校をスカウティングしているはずだが、得意とするパス攻撃はほとんど使わずに攻撃を組み立てているため、3Q終了までは7−7の同点であった。(ひょっとしたら決勝のために封印していたのかな・・・?) 

栄に先取点を奪われた直後
すぐに同点のTD! #21小林
さて、試合内容ですが先取点は埼玉栄高校。第1Qはどちらも決定的なチャンスもないままパントの応酬になるが、第2Qに入り時間が経過してくうちに栄オフェンスのタイミングも合いだし、シリーズを重ねてじわじわとランプレー主体で江戸取陣内に侵入し、そのまま先制TD。(0−7、キック成功)しかし、そのあとのBEARSオフェンスはすぐに反撃を開始、1Q前半で見せたライン力の弱さも何とかカバーして最後は2年生RB小林選手が同点TD。これはスタミナさえ持ち接戦に持ち込めば何とかなるかも・・・。という淡い希望がわいてきた。その後攻守が繰り返されたものの両チーム共に得点するまでは至らず7−7でハーフタイムとなり、その期待がますます大きくなる。 

さあ、問題はこれからである。今までの試合はすべて8分正式。(8分正式か16分ランニングタイムの早いほうを選択)10分正式計時のゲームを選手達はまだ未体験ゾーン。ちょうど第3Qが終わったところで今までの試合はタイムアップ。でも、準決勝からは後のこり10分の第5Q(?)が待っている。果たして大丈夫だろうか?悪い予感は的中するもので、選手達は決してキレてはいないと思っているだろうが、得点にそれが出る格好となっ
ディフェンスがすべてをコントロールする。
特に高校生では、デフェンスのモチベーションが
ゲームの主導権を握るものである。
”BEARS Defenc”よ、元気を出せ!
てしまった。第4Q3分が過ぎた頃、追加点を入れられ、そのあたりから徐々にトーンダウンし第4Qに一気に3TDを奪われるかたちとなった。先週も述べたが、やはりデフェンスハドルを盛り上げる人材がなく(未だにディフェンスキャプテンが誰かわからない。)、体力ダウンと集中力が途切れ、第4Qの後半より一気に得点されるといった光景が相次いだ。欲をいえば第4Qに追加点を入れられた後に、シリーズを続けてボールコントロールすることができなかったことが悔やまれる。後は、地区特有の消耗戦が如実にあらわれタイムアップとなった。

しかし、3年ぶりの勝利(月刊TD誌にもそう書いてありました。)から準決勝進出まで、QBであり主将でもある武田選手中心によく頑張った試合だったと思います。また、岡室監督も多忙の中グランドに足繁く通い、選手を指導しここまで仕上げてきたことに感謝したい。さあ、来週もまだ試合ができるのはうれしいこと。三位決定戦の相手は千葉日大一高。昨年はアスリートとキャプテンシーを兼ね備えた選手がいて地区初制覇をしたものの、今シーズンはそうした選手が卒業し人数も少ない。昨シーズンも対戦し大敗を喫している。順位決定戦ではあるけど、是非とも昨年のリベンジを果たしてほしいものです。赤堀君、今シーズンはまだ縦横無尽に走り回っているという印象はありませんよ。むしろ小林選手にお株を奪われているという感じです。最終のラストゲームに期待します。
おやじの小言!
来週は千葉日大一高。昨シーズン地区を制覇しているためかコーチングスタッフの方がやけに頑張って選手に対して口汚く激励している。(笑)
しかし、選手が全くそれを意に介さず自分たちで意欲を高め、少人数にもかかわらず頑張っていることである。今春の練習試合では大勝していると聞いたが、今日の対川越東高校との準決勝戦を見る限りではそう簡単に勝利できる相手ではなさそうだ。試合内容は6−6の末タイブレークになり、残念ながらツープラトンの川越東に力尽きたが、その戦いぶりやディフェンスハドルでの過激なまでのモチベーションは少なからず学ぶべきところがあるような気がする。昨年と比較しタレントは一人もいなくなったが、意志はしっかりと受け継がれている。今のBEARSディフェンスにほしい、どん欲なまでの執念である。
三位決定戦という一見消化試合のような試合であるだけに、気持ちの持って行き方が難しい。しかし、前年度優勝している千葉日大一高の方がその点では意気消沈しているはずである。ハードヒット・ハードタックルで是非とも地区3位を確保し、3勝1敗でシーズンを終えてほしい。3年生諸君最後の試合だ頑張ろう。 

三位決定戦

2004年5月9日(日) 立教新座高校G
9:30 KICK OFF  天気:(10分正式計時)
千葉日大一高棄権のため、地区3位が決定!
Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
千葉日大一高校
 5月6日(木)に岡室先生に連絡が事務局より入り、三位決定戦で対戦するはずであった千葉日大一高校より、棄権の申し出があり、事務局で協議の結果受け入れ、江戸取の地区3位が決定しました。何とも歯切れの悪いシーズンの閉幕となってしまいましたが、久しぶりの入賞は十分価値のあるシーズンでした。これで3年生は進学にシフトすることになりますが、何名かは秋まで続けるようです。決まり次第また皆さんにお知らせします。