2003年度 春季、埼玉・千葉・茨城地区大会日程 


 いよいよ春季大会が間近に迫ってきました。ここ3シーズン無得点のBEARSですが岡室先生指導のもと着実に進歩しています。
2003年のシーズン開幕は今までの不振を吹き飛ばすような活躍を期待しています。正直、埼玉地区の実力は明らかに低下しています。チャンスはどのチームにもあるはずです。問題は初戦突破でしょう。高校生のチームは試合を重ねながら成長していきます。勿論シーズン前の練習にも大きなウエイトがあることは言うまでもありませんが、試合経験の少ない若いチームにとって勝つことの重要性は他の何よりも優先するはずです。
 現高校2年生にとっては進級後のこの公式戦が早くも引退試合になってしまいます。先ほどもいったように、ここ3シーズンは皆初戦敗退で短いシーズンでした。選手のプロフィールにもありましたが、本気でリベンジに燃えているのであれば、それなりの結果は当然出てくるはずです。「勝ちたい。」ではなく、「必ず勝つ。」覚悟を持って今を過ごすことが今のBEARSにとって一番大切だと思う。何度もいっているように、BEARSは今の現役だけのチームではなく多くのOBに支えられたチームであり、その時代の選手すべてが高いプライドをもって臨んだチームでもある。現役諸君にはその気迫を充分感じ取って公式戦をむかえほしいと思う。がんばれ、現役諸君!

第20回 春季埼玉・千葉・茨城地区大会 

2003年4月20日(日) 花咲徳栄高校G
13:10KICK OFF  天気:曇り時々雨(8分正式計時)
Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
千葉日大一高 15 29
 実に、16Qぶりの得点であった。今シーズンこそ念願の1勝で強化指定クラブとしての再出発を飾りたかった試合であったが、残念ながらスコアは上記の通り6−29と圧倒的にマンパワーの違いを見せつけられる内容となってしまった。ただ、選手の練習不足云々という問題ではなく、ここ数年壁に当たっている学校のクラブ活動に対する環境も大きく影響するものだということを前置きしておきたい。
一方、千葉日大一高は最近メキメキと実力を発揮しはじめた学校であり、これをご覧のBEARS・OBにとっては多少なりとも信じられない話ではないかと思う。でも、高校生とは面白いもので、わずか1シーズンに行われる数試合で急に強くなるチームもあれば、今まで強豪という名をほしいままにしていた学校であってもあっという間にビギナークラスに急降下する。

 試合内容は、前半で決まってしまったように思う。BEARSの攻撃で始まった最初のシリーズ、一度は更新したものの初めて投げたパスをインターセプトされあっという間に自陣でディフェンスする羽目になる。その後も昨年より活躍している千葉日大一高#1(小嶋選手)と#28(家亀選手)のランプレーがじわじわとBEARSディフェンスを圧倒し、最後はゴール間際でオフタックル付近を抜かれ最初のTD奪われる。その後のTRPもキックティーを忘れて2ポイントを余儀なくされたオフェンスにもかかわらず、右オープンを楽々と抜かれ8点を献上。流れを変えたいBEARSオフェンスもゲインがなく、パントのホームランでゴールライン付近から千葉日大一高のオフェンスとなり、これも易々と得点されあっという間に0−15(TRP成功)となってしまった。8分という短いクォーターで2Qに入り流れは変わることもなく、開始間もなく右オープンをスピードで抜かれ約50ヤードのTDランを許しこの時点で0−21(TRP失敗)。すでにこの時点で勝負あったという感じだった。周りでも『江戸取はよく頑張ってるけど・・・。千葉日大一高は最近決勝に出てから強くなってきちゃったよなあ・・・。』ともらす人も。
 後は何とか1TDを入れることを祈るのみ。試合は早くも4Qに入り後半1TD追加され0−29に。そんなとき、自陣20〜30ヤード付近でむかえたオフェンスで一瞬空いた穴からスルッと#11赤堀君が抜け出し、約70〜80ヤードを独走し実に、2001年の秋季シーズンより始まった無得点記録を15Qでストップすることが出来た。
 
 この1TDをこれからの糧として新生BEARSの再出発としてほしい。強化指定クラブとして名乗りを上げ、タックルマシーン・2メン用スレッドを新規に購入。又、8年前に購入したウエイトマシン類もサイベックスをはじめ最新のテクノジムも購入予定である。トレーニングとスキル向上の環境はある程度整ってきた。(第一グランドがスパイクを履いて使えないのが一番痛いが・・・。)指導する岡室先生も(その他の仕事は忙しいものの・・・。)選手から絶大なる信頼を得ている。これから決して楽な道ではないが、募集活動により有望選手の加入も視野に入れることが出来るようになってきた。近い将来かならずBEARS復活があるに違いない。 


2003年 春季地区大会を終えて

 2003年度SIC春季大会は千葉日大一高の初優勝で幕を閉じた。昨年から急激に実力を伸ばしはじめ、今春創部以来初の優勝に輝いたことになる。これで、地区で優勝した学校は(埼玉地区になってからの春季大会)埼玉栄高校(7回)・花咲徳栄高校(5回)・江戸川学園取手・立教新座(4回)に次ぐ千葉日大一高(1回)となった。千葉日大一高の保積先生は創部以来ずっと続けてこられた顧問であるだけに最高の一瞬であったと思う。選手諸君も中等部から進級して即戦力となったと思われる5名を含めてわずか14名しかいない。ということは少なくとも2名以上は1年生が出場していることになる。それでも優勝できたのは、昨年の敗戦を糧に「優勝する。」と思う選手一人一人の決意のあらわれだと思う。高校生は一戦一戦力をつけていくもので、昨年から公式戦で何試合も経験できたことは大きなプラス材料にもなったのだろう。しかし、こうした状況を見ていいたいことは、どのチームにも勝つチャンスはあるということである。特に埼玉地区にはそれが言えるのではないだろうか。いい例が、埼玉地区創立以来、立教高校の独壇場が続いていたが、それを破ったのは江戸取(といっても、初優勝は同点コイントスだが・・。)である。しかし、うちが勝つことにより、周りの学校も「江戸取で勝てるなら、うちでも勝てる!」と思ったのも事実である。その後、当時常に万年二位だった埼玉栄高校をはじめ、春季はないが浦学も徳栄も皆実力を身につけ、埼玉地区も戦国時代(?)に入った。

 さて、話を江戸取に向けてみると、(始まった、又説教くさい話が・・・。)もし、浦学のように緊張感のある中で試合を進めるようになったら、今の選手諸君はやっていけるだろうか?答えはとても難しいと思う。確かに、千葉日大一高は浦学のように厳しい環境の中で練習もしていないだろうが、彼らは勝利することに強い執着心を持っている。だから痛さを克服している。浦学はというと「勝たねばならない。」と考え日々切磋琢磨している。勿論、各高校共に環境の違いはあり、先も述べたように江戸取の部活動に対する環境は決して良くない。しかし、個々の問題として人間的に成長し苦痛に耐えることや、怪我をしても頑張る姿勢は身につけることが出来るはずである。(しかし、ここでいう怪我をしても頑張るということは、日常練習中にあり得る細かな怪我のことを指す。)やれ、どこかが痛い、ここが痛いとナキを入れて練習を休む、あるいは中断するのは全体の雰囲気を壊すだけだ。この点がクリア出来ないと、いくらタックルマシンや最新鋭のスレッドが入ろうと勝利は見えてこないのではないだろうか。何のためにウエイトトレーニングに多くの時間を費やしているのだろう。”精神”だ”根性”だというのは古くさいことであるというのは充分承知しているが、人間の根幹の部分だけにフットボールをやるだけの土俵に立っているか今一度自分自身を見つめ直してもらいたい。多分、(勝手に考えていますが・・・。)岡室先生だって選手諸君にこのことはいいたいはずだと思う。

 日々の練習に参加する時、また、勿論公式戦に出場する時、一つ一つの防具類や装備を身につけていく中で、フィールドに立つべく、普段とは違う自分を造っていっているだろうか・・・。

第20回 秋季埼玉・千葉・茨城地区大会 

 2003年度秋季大会の組み合わせが決定!BEARSは9月7日(日)第1試合(いわゆる秋季大会開幕戦)で立教新座高校と対戦することが決定しました。

 さて、選手の状況は、この時期本校2学期制の期末試験とあたり、1回戦は毎年調整不足で行われることになります。以前であれば、問題はないのですが現状ではとても深刻な問題となります。今シーズンは3年生が多く在籍していたため、秋のシーズンは1年生が多く出場します。従って、ファンダメンタルな面で、どれだけ普段の練習での実力を発揮できるかということになるでしょう。先日、主将の武田君(2年:QB#10)と廊下で会い、「対立教戦はどうか?」と尋ねると、力強く『勝ちます!』と答えてくれました。但し、状況は非常に難しいとは思いますが、前述した主将武田君やRB#11赤堀君は今までの部員の中では昔の匂い(?)を持った選手のような気がするので、今シーズンは難しくとも、この2名が今後どれだけチームを成長させ、来春にバージョンアップできるかを期待したいと思っています。OB諸君も、時間のある限り昔の匂い(?)を嗅ぎに是非とも1〜2回戦は花咲徳栄高校まで、後輩の応援に来て下さい。待っています。特にめっきりご無沙汰になってしまっている14期生より上の方!(オイ、来るときは差し入れの一つぐらい持ってきて、気の利いたことして下さいね・・・。)

9月7日(日) 

2003年9月7日(日) 花咲徳栄高校G
9:30 KICK OFF  天気:(8分正式計時)
Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
立教新座高 13 23
【いいたくないけど、最近までの連敗街道・・・。】
2001年9月16日(日)秋季2回戦
(一回戦不戦勝)
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q
浦和学院高  6  8  6  0 20
BEARS  0  0  0  0  0
2002年4月21日(日)春季1回戦
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q
浦和学院高  0 12  0  8 20
BEARS  0  0  0  0  0
2002年9月15日(日)秋季2回戦
(一回戦シード)
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q
埼玉栄高 14 15 13  7 49
BEARS  0  0  0  0  0
2003年4月20日(日)春季1回戦
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q
千葉日大一 15  6  8  0 49
BEARS  0  0  0  6  6
 また負けてしまった。残念ながら、オフェンスに爆発力はみられず、シリーズを重ねてゲインするような印象は持てなかった。一方ディフェンスも要所要所ではプレーはあらかじめ予想できたものの、その通りのプレーをそのまま出されてしまった。これで、2001年の秋季大会(23期生)から公式戦5連敗となった。
 久しぶりのホームチームユニフォームでのぞんだ秋季大会。勿論、3年生の抜けた後の新チームで戦うことになるので決して楽観的な状況ではないことは十分分かっていたけれど、やっぱり相手が立教高校となると、平常心でみていられなくなるのはどうしてだろうか。
 確かに3年生は抜けたが、それほど戦力的にダウンするとは思えない(3年生ご免なさい。でも、部員以外の仲間を呼んで見せる試合ではないよね・・・・。)チーム編成であったので、新主将武田・副将赤堀の2名には期待をよせたが、その期待には応えてはくれなかった。岡室先生も試合後は悲痛な表情でいたので、チーム事情や選手との意思疎通が同じベクトルで向いていないのではないかとやや不安になった。
 確かに、一生懸命やっていないかというと、一生懸命やっているんだろうと思う。しかし、毎プレーフィールドにいる選手をみると、「何となくプレーしている」ような気がしてならない。いつだって”負けることを良し”とする選手や監督はいないものだ。だから、「明日の試合どうだ?」と月並みな質問をすると、皆決まって『絶対に勝ちます。』と言う。この「勝ちます。」はどこからそういう根拠があって発言しているのか最近疑問になってきた。まあ、勿論、私たちに『厳しいっすねぇ・・・。』なんてほざく奴はいなけれど、それでもあれだけの自信たっぷりなコメントと実際の結果及び試合内容のギャップは何なんだろうと思ってくる。おっとっと、また愚痴っぽくなってきたが、それを一番痛切に感じているのは岡室先生ではないだろうか。
 本日の2試合目、久しぶりの公式戦単独出場した敬愛学園も、また3試合目の埼玉平成高校も、皆負けはしたもののエネルギッシュであり江戸取よりは全然アメフトらしかった。なんだか江戸取はこれから先もう勝てないんではないかという気持ちにもなってきた。なぜなら、フィールドで戦っている選手を見て感動を感じないことと、選手達が負けてもそれほどショックを受けていないからだ。選手諸君はそんなことはないと言うに違いない。でも、このままではしっかりと身に付いた”負け癖”がしばらく江戸取を取り巻き、よほど大きな奇跡がない限り、この負け癖を払拭することは不可能だろう。現役選手がも私の感想を読むことがあるとするならば、どう感じてどう行動するのだろうか?勝負は参加することではなく、勝つことで初めて反省点も出るもので、次へのモチベーションも沸いてくるものだ。本当に残念だが、強豪江戸取BEARSというものは完全に過去の遺物となってしまったようだ。選手達にいいたい、アメフトやって楽しいでいいのか?もっと苦しめ。チームは君たちだけのものではない。多くの卒業生と、これから入ってくるBEARSを目指す新入生のものでもあるのだ。