2002年度 春季大会(地区予選)日程決まる。

 2002年も間もなくフットボールシーズンが開幕します。(えっ?2001年のスーパーボウルが開催されたばかりだというのにですか?)ちょっと、早い気もしますが、組み合わせ抽選が行われ、春季大会の組み合わせが決まりましたので報告します。昨年秋と同じ組み合わせで、浦和学院高校と対戦します。又、トーナメント表を見てお気づきのように、年々加盟校の部員不足が顕著となり、2002年のシーズン開幕は8校で行うことになりました。したがって、4月28日(日)に合同チーム対抗戦が行われ、聖望・狭山ヶ丘・敬愛合同 対 4/21浦和学院・江戸川学園取手の敗者と対戦する、いわゆるエキジビションマッチも予定されています。
 さて、2002年のシーズンはといいますと、ここ数年選手の能力低下が目立ってきましたが、今年はそれに尚一層拍車がかかり(?)、取り組み次第では創部初の年間公式戦が2試合(春一回・秋一回)のみという事態になりかねない現状となっています。人数は例年並みにいるのですが、(これはいいことです。決して多くはありませんが、春になっても人数の心配はなくなりました。)戦力面になると得点出来そうなイメージが湧かないのです。今こそ、このチームには強烈なリーダーシップを発揮する選手と、必ずボールをエンドゾーンまで持っていこうとするエネルギッシュな選手が求められています。でも、これは江戸取だけで悩んでいる事ではなく、どのスポーツにもいえること。でも、今BEARSはこうした人間の基本的な部分で行き詰まっている事は確かです。決して悪い生徒はいないのですが、大切な何かが欠けているような気がします。これは、伝統の力が作ってくれるものでもあり、自発的に感じ取るものでもあるのだと思います。前者はOB諸君に、そして後者は彼らのBEARSに所属しているという帰属意識に期待するしかありません。とにかく春季大会までの期間が現2年生にとっては最後の選手生活となります。4月21日で終わるか、6月の関東選手権まで続くか、皆さんも応援して下さい。 

2月17日(日)オープン戦速報!

江戸川学園取手高等学校 対 早稲田実業学校高等部
10:00 スクリメージ(早実 国分寺G)
春季大会を前に、BEARSが少しずつ動き出しました。まずはオープン戦の結果をご報告いたします。といっても、今回はスクリメージのみであり、具体的な得点経過はありません。20分ごとオフェンス・ディフェンスを繰り返し行う合同練習形式のスクリメージです。当日、私は直接グランドには行かなかったので、以下は岡室監督の談話を掲載します。
岡室監督談話
 まずオフェンスです。フォーメーションは現在考案中でまだ公表出来る状態ではありません。とりあえず試行錯誤の中から一番彼らに適したものを選択している最中です。そうした意味では、相手のチーム力が今ひとつであったため比較は出来ませんが収穫は大いにあったと思っています。今ここでオフェンスフォーメーションを紹介しても良いのですが、もう少し待っていてください。特徴的にはランプレーが主体となりますが、FB峰岡(空手部から移籍した選手です。)とSB大谷(主将)の活躍が光り、シリーズのほとんどをエンドゾーンまで持っていくことが出来たのは良かったと思います。今後の課題はやはりパスプレーであり、どれだけバランスアップ出来るかと云うことです。
 次にディフェンスですが、これはオーソドックスに5−2と4−4を試験中です。前半は5−2で後半は4−4で対応しました。前述した通り早実オフェンスが今ひとつであったので、参考にはなりませんが昨年秋よりは確実にチーム力が上がっているとは思います。具体的にはタックリングが向上したのと、4−4でのW/OLBとして出場した大谷の動きが良く2インターセプトは今後の明るい材料です。又、CBとして出場している松田が少しずつ開花しており、将来的にもDBとして大いに期待しています。この両名はオールスター出場選手でありこうした機会が良い影響を与えているのだと思います。
以上のように語っていました。非常に心配された今シーズンのチームですが、岡室監督のもと少しずつ成長の兆しを見せてきたと思います。選手にフォーメーションを合わせるのではなく、その選手層に合わせて独自のフォーメーションを作成していくパターンは非常に難しく、監督自身の能力を必要とします。(私などはいつどこで誰が入ってきても、スリーバックのハンドオフを練習してから「I−フォーメーションからのスイープ」と「5−2ディフェンス」しかありませんでしたから・・・。)今春のBEARSに期待が持てるようになってきました。春季大会まであと約2ヶ月です。是非頑張って下さい。
今後の日程は3月20日(水)(学校はお休みです。)に再度、早実と今度は本校第二グランドで行います。フォーメーションに興味のある方は、公式戦より一足早く学校においで下さい。観戦をお待ちしています。

4月21日(日)

江戸川学園取手高校 対 浦和学院高校 
9:30kick off (埼玉栄G)
Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
MAD DOGS 12 20
大谷主将には頑張ってもらいたかった・・・。
 負けました。でも、長い間こうしたクラブを見ていると、対戦前から勝てるわけがないと思ってしまうときがある。決して弱気とかそういうのではなくて、何か全体的にそうした考えに妙に説得力がある時がある。でも、それは裏を返せば、選手・顧問そして関係者すべてにモチベーションが不足しているのだと思う。モチベーションなんて言葉を使うとカッコ良く聞こえるが、要は執念がなくなってきているのです。生徒はまだ子供である。だから、その雰囲気を一番子供は感じている。具体的に分からなくてもどこかで伝わるのです。
一番良い例が、花咲徳栄高校。すでに推薦で選手を入れなくなって来ているとはいうものの、今まで春はノースタイルの1年生(それもデケエのばっかりが・・・。)がサイドラインにうじゃうじゃいたのに、今では部員全員14〜5人で開幕を迎えている。しかも、初戦は創部3年目の埼玉平成高校である。勿論、創部3年目を迎えた熟成3年目の選手達であるが、それでも今までの徳栄であれば相手ではなかった。どんなに弱い相手でも岡野先生のゲキはとどまるところを知らず、容赦なく徳栄選手を叱りつけていた。そんなにと思うことも何度もあったが、それは徳栄流の(イヤ、岡野先生流の)執念であり、それが彼らに知らず知らずのうちにプライドを持たせたのであると思う。だから、ハドルの中でも選手同士がそれを自覚したような会話が飛び交っていたものです。
ところどころにビッグゲインはあったのだが・・。
 さて、本題に戻します。ゲームの内容をあまりよく見ていません。2試合目の審判が(それもレフリーなので。)入っているため、ルール等の確認を泥縄式で覚えていたからです。
BEARSは試合前の練習から雨の中どよよん(?)とした感じでタイミング合わせを行っていたので、キックオフされて急に凶暴になるような感じが見受けられなかった。原因はいろいろあるけど、それよりも前にBEARSの在り方について今後はゆっくりと考えなければいけない時期に来た。といっても、部活動が全力でやれる環境ではないことは5〜6年前から変わらない。けれど、それが益々拍車がかかってきた。そのなかでどれだけ選手とスタッフが執念を持続出来るかである。

 俺は、「鳴かぬなら、鳴かせて見せようホトトギス」でも、岡室先生は「鳴くまで待とうホトトギス」である。だから、私が入れば益々困惑するのは目に見えているし、なんと云っても一番困るのは選手である。(昔は2人で「泣き叫ばせてやろう」だったので、もっと辛い時期があったろうけど。)だから、「鳴くまで待つ」けど、どれだけ早く鳴かせるかがコーチングであろう。数年に一回タレントが揃ったときに爆発するのであれば良いというのではなく、良い悪いは別として常に表彰台に近いところにいる努力をしなければならない、これが伝統校だと思う。浦和学院などその良い例です。良く私は、木村先生(浦学監督)に「また3位を死守しましたね。」と冗談で言いますが、人数があれだけ少ない中(といっても今年は春の段階で20人近くいました。)決してゲームを捨てることなく一定の成果をおさめることほど難しいことはないのです。江戸取だって、部員はこれ以上少なくはならない環境にはある。あきらめずに勝たせてやることは大切だと思う。
 

ただ、今年のマネージャーには
まだ2年生なので期待したい。
 ただ、今まで酷評していた女子部員について一言。何かいつの間にか一人になってしまった。でもその一人がどこで見つけたか、14期生から17期生で使っていたウインドブレーカーを着て頑張っている。身だしなみがおとなしく(?)なったから、良いと思えるのかどうかはまた勝手な判断だけど、孤軍奮闘で頑張っている。だけど彼女には”洗濯屋さん”や”お茶くみお姉さん”にはなって欲しくない。ただ、これも岡室先生が女子部員に何を望むかによって、女子部員の体制は変わるのだろうから、これも俺が勝手に考えることなんだが、女子部員ほど部の内情を知っているものはいない。ある時は部室内の様子を、ある時は顧問のいないときの練習の様子を一番近くから見ているBEARSファンなのであるから。だから、作戦参謀の良き理解者ででもありアドバイザーでもある。(要するに選手にとっては顧問の先生へのチクリ屋でもあってほしいのである。)あっという間に翌日にはスタッツを書き上げている。顧問がいないときの練習中の様子で変化があれば知らせる。これも重要な仕事である。

・・・・、そういえば思い出した。8期生の時、ある女子部員が練習前に『先生、伊能ちゃんが元気ないんです。』といってきた。いつもそれほど元気を表に出す奴ではないのでそれほど気にしなかったけど、練習中異常に落ち込んでいる様子がわかった。おれが、「伊能ちゃんどうしたんだ?」と聞いても、『何でもありません。』のみ・・・。そしてついにはなった一言に俺は感動した。『飼っていた太郎(犬のことです。)が死んじゃったんです・・・・。』私は、その時ほど伊能ちゃんの心の温かさを感じたことはない。これも、女子部員の一言のおかげである。(それに比べて、海老ちゃんや哲弥の授業中の教師に対する姿勢は失礼千万であったようであるが・・・。と、昔を思い出し斉藤君が語っていた。現QBクラブ)

 今、先ほどからも云ったように彼女は17期生卒(千葉大進学)石毛茜さんのウインドブレーカーを着ている。彼女のスタッツ記入の覚え方の早さは天下一品で大学の公式記録も手伝ったほどの腕前である。(バレエもやってたそうで、でも一度も見に行くことは出来ませんでした。)クリエイティブな女子部員がいるとチームは益々向上すると思っている。(・・・役たた〜ズ等というチーム名を与えた女子部員もいたが・・・今はみんなママになっている。大丈夫なのだろうか?ママ達は・・・・。)

2002年度 春季大会1回戦写真集

春季大会を振り返って

今大会は強い弱いがはっきりしすぎた大会で、
地区大会内では残念ながら好ゲームはありませんでした。
 今年も、5日(日)で無事予選は終了しました。残念ながら江戸取は1回戦で敗退という結果になってしまいました。江戸取に関することは大会記事で掲載しましたので割愛します。
 今大会は千葉日大一高の活躍が目を見張りました。QB・RBそしてラインとそれぞれのポジションにタレントを揃えて2年目という熟成されたチームで、まさに”飛ぶ鳥を落とす勢い”で、あれよあれよという間に決勝まで進出しました。顧問の先生も「こんなチャンスは滅多にないですから・・・。」と喜んでいましたが、世の中はそれほど甘くはありませんでした。5日(日)決勝の日は27〜28℃ほど気温が上がり、絶好の行楽日和(?)。そしてそれに付け加えるように1Q12分という体験は今までない千葉日大一高にとって、対戦するのは相手校と気温そして時間という3つの壁を克服しなければなりませんでした。案の定(失礼!)前半を終わった時点でバッテリーは”0”を指しており、後半は一人、また一人と怪我人で退場するという始末。モメンタムとかモチベーションという言葉が無情に聞こえるほど無惨な、何とも決勝戦にはふさわしくないゲームとなり、この地区が創立した頃の立教高校対それ以外の高校というようなゲームになってしまいました。
 それに比べて埼玉栄高校は、なんだかんだ云っても伝統の力(というほどのものではないと思いますが。)をしっかりと維持しており、少なくとも地区内では王者健在という姿を他チームに見せつけた形となりました。当分はこの形が続くことになるでしょうが、それと共に関東大会では勝てない状況も続いてしまうのではと心配しています。江戸取は今秋はまた新チームからのスタートとなります。すごろくで云えば、また”ふりだし”にもどることになります。それを考えるとゾッとします。なぜなら、今シーズンよりもっとチーム力が下降するのではという心配があるからです。現役諸君がこのページを見てより発憤することを期待するのみです。試合中審判でフィールドの中にいると、ヘルメット越しに見える選手の目が特に気になる。いわゆる、”熱い男”である。今回はダメだったがトーナメント準決勝までたぶん2年生だと思われるが、千葉日大一高#36はなかなか鋭い目で戦っていたのが印象的でした。彼以上のパフォーマンスと実力を兼ね備えた選手が一人でも多くなることを期待する。