2022年度オープンスクール7月2日(土)に盛大に開催されました。
 昨年、一昨年は全国的な新型コロナウィルス感染症拡大の影響で中止となりましたので、実に3年ぶりの開催となります。ボランティアに参加してくれた本校生達も、中等部生は全員オープンスクールに参加するのが今回が初めてでした。しかし、来校者の方々のために江戸取の楽しく充実したスクールライフを体感してもらおうと、全員で各講座の準備やリハーサル、会場の飾り付けや記念品の作成などに取り組みました。
 毎年大好評の
理科の体験授業の講座を8講座開講し、他にも英語・数学・国語・社会の体験授業や、本校総合学習のテーマである国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」についてカードゲームで学ぶ講座などが自然科学棟や高等部校舎で開講されました。
 2020年に竣工した
さくらアリーナでは各運動部の部活体験が行われました。全国的に最高気温35℃を超える猛暑が続いていましたが、冷暖房が完備されたさくらアリーナでは熱中症の心配の全くない快適な環境が保たれていました。本校受験を希望される児童・生徒の方々は、さくらアリーナの2階の卓球場やダンス場、3階のメインアリーナなどで行われた部活体験に活き活きと参加され、その様子をご家族の方も大変熱心に参観されていました。

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 中央玄関の受付には8時20分の受付開始前から多数の方々が並ばれていました。受付で配布したカラーの校内案内図を拡大したものを校内各所に掲示したため、会場の場所が分からないで困っている方はほとんどいませんでした。
 大勢の小学生や中学生、保護者の方々に来校していただき、夏祭りのような楽しい楽しい雰囲気の中、2022年度のオープンスクールがスタートしました。
 

  9:00〜9:45T時間目10:00〜10:45U時間目11:00〜11:45V時間目体験授業がおこなわれました。

 理科の体験授業理科実験器具やプロジェクターなどのICTの設備が充実した自然科学棟の中等部理科実験室・化学実験室・物理実験室・生物実験室、高等部校舎の教室などを会場として、生徒の理科に対する興味・関心を高めるようなユニークな実験を行いました。
 本校のホームページに、理科の各実験を自宅に帰ってからも復習できるように、復習資料が掲載されていますのでぜひご覧ください。
 (江戸取ニュース 【オープンスクール】理科実験教室テーマ別資料

 
 また、高等部校舎で行われた英語・数学・国語・社会の体験授業はクイズやゲーム形式を取り入れた全員参加型の内容で、ボランティアの江戸取生と共に楽しみながら中学・高校レベルの難しい内容を学び、主体的学習の姿勢を体感することができました。
 
生徒会による「江戸取王〜過去問にチャレンジ〜」では、中・高の生徒会役員が過去の入試問題を解説したり、「未来の先輩が答える相談会」では、入試説明会における個別相談のような形で、「学習面」「学校施設」「行事・生活」などの本校に関する小学生・中学生からの様々な質問にお答えしました。
 

 
この一日、体験授業や部活体験を通して本校生と身近に接していただくことで、本校が生徒の夢を学校の目標とする「規律ある進学校」であることをご理解いただけたと思います。ご多用にもかかわらず、2022年度オープンスクールに参加していただき、まことにありがとうございました。


各講座の様子

生 徒 会

江戸取王〜過去問にチャレンジ〜

 今年のオープンスクールでは、これまでの中等部・高等部入試の過去問解説に加えて、生徒会役員から“えどとりライフ”について生の声を聴くことができる「未来の先輩が答える相談会」を開催しました。
 恒例の過去問解説では、
“江戸取王”と題して、生徒会役員が主体となって解説授業を行いました。 45分という限られた時間ではありましたが、高校入試の過去問解説では、受講した中学2年生と3年生が英語・数学・理科・社会の4科目から抜粋した問題に挑戦しました。
 問題の中には、高校範囲の内容が含まれたものや複数の図表から情報を整理して記述するものも取り入れました。そのため、解説では問題の解法だけでなく、そのような思考力を問う問題に対して、既存の知識を応用して解答を導いていく過程について、パワーポイントを用いて説明しました。
 受験生のみなさんには、
知識だけでは解くことのできない問題にも果敢に取り組んでほしいと思います! (文責:高等部生徒会副会長)
 

 
S D G     

 
SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットで採択されました。国連加盟193か国が2016年〜2030年の15年間で達成すべき行動計画です。2030年に向けた17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。「2030SDGs」はプレイヤー全員がひとつの世界の構成員となり、2030年までに個人の人生の目標を達成しつつ、SDGsの17の目標の達成を目指すカードゲームです。
 オープンスクールでは、
小学生、中学生と一部保護者の皆様の混合チームによるゲーム大会となりました。3回ゲームを行いましたが、2回目にはSDGsの17の目標を見事達成することができました。大変盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。
 参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。親子でカードゲームに参加する機会なんて、なかなかないのではないでしょうか?ぜひ本校に入学してくださいね。また一緒に「2030SDGs」で遊びましょう。心よりお待ちしております。

 

中 等 部 理 科

色々なスライムをつくろう!

 スライムのブニブニした感触が出来上がる原理について説明をしたあと、児童のみなさんとスライムを作りました。
 
洗濯のり(ポリビニルアルコール):水=1:1(体積比)の水溶液をコップに計量カップ1杯(30mL)入れ、少量の絵の具を入れてよく溶かし、最後にホウ砂の水溶液を加えるとスライムができます。
 完成したスライムにクエン酸の水溶液を加えると、スライムが溶けることがわかりました。
  最後は、お土産用のスライムを作りました。
 


♪グラスハープ♪

 
グラスハープとは、水の入ったグラスを水で濡らした指先でこすって慣らす楽器です。音は物体の振動が波になって人の鼓膜に伝わることで生じます。振動の振幅が大きいほど音は大きくなり、振動数が多いほど音は高くなります。音の振幅や振動数はオシロスコープによって見ることができます。
 お家に帰ってからも、ぜひ水の量やグラスの形、中に入れる液体を変えるなどして、様々な音をつくり出してみてください。

 
 


 キーホルダーをつくろう!


 焼きそばの容器を使用してキーホルダーをつくりました。
 身の回りにある
高分子(プラスチック・ビニール製品)を紹介し、その中でもポリスチレンは熱によって縮む性質があります。焼きそば容器はポリスチレンで出来ていますので、 容器に絵や文字を書いて熱を加えて縮ませてキーホルダーを作りました。


超能力?!で動く振り子をつくってみよう!


 
たこ糸、ダンボール、ナットを使って共振の実験を行いました。
 物体は特定の揺れを受けると大きく揺れます。今回は実験を通してたこ糸の長さで揺れやすさが変わることを確かめました。
 異なる長さのたこ糸でナットをつるし、揺らします。小刻みに揺らせば短いたこ糸のナットが揺れ、大きく揺らせば長いたこ糸のナットが揺れます。相性の良い揺れを与えることで揺らしたいナットだけを揺らすことができました。
 最後に日常での共振を説明し、
声(空気の揺れ)でワイングラスが割れる様子を動画で確認しました。


名探偵?!白い粉の正体を探れ!!


 カタクリ粉・重曹・炭酸ソーダ・ハイポの4種類の白い粉をマイクロプレートに入れました。その見分けの付かない4種類の白い粉をクエン酸・フェノールフタレイン・うがい薬を使って区別する実験を行い、その後、未知な3種類の白い粉であるX・Y・Zを渡しました。それぞれマイクロプレートの上で様々な反応が起き、白い粉の正体を決定していきました。
 この実験を通して私たちが伝えたかったことなども紹介しました。小学生の低学年の児童から、小学校6年生の生徒まで楽しい実験を行うことができました。

 

たねコプターを作ろう!


 発泡スチロールペーパーを用いてフタバガキやアルソミトラの種子の模型を作りました。
 風に乗ってゆっくりと飛んでいく種の動きは幻想的でした。
 最後には
飛び続けるグライダーを作り、参加者みんなで実験を楽しむことができました。
 
 化学ペンで絵を描こう!

 今回は様々な化学反応の中で、酸化還元反応を確かめるための実験を行いました。
 まず、試験管の中の
ハイポの溶液フェノールフタレイン溶液を数滴加えておきます。それからアルミ箔の上にろ紙をのせ、電池のマイナス極に黒のわに口クリップをつけ、もう一方にはクリップをつけます。それから電池のプラス極に赤のわに口クリップをつけ、もう一方はアルミ箔につけます。そしてアルミ箔の上のろ紙にフェノールフタレイン溶液入りハイポ水溶液をピペットで全体にしみこむようにろ紙の外側にかけます。すると、ろ紙にクリップが触れると赤くなる化学ペンのできあがりです。
 できあがった化学ペンでお絵かきを楽しみながら、本格的な化学反応の実験に慣れることができました。
 
もうすぐ七夕!オリジナル星座早見盤をつくろう!


 「星座早見盤を作ろう」では、星座早見盤を作り、その使い方の基本を勉強しました。
 その後、
3D赤青メガネを使って、宇宙旅行をしました。みんな真剣に星座早見盤作りに集中して取り組んでいました。
 自分で作った星座早見盤を使って、ぜひ夏の夜空を観察してみてください。

 

*中 等 部 数 学*

ゲームで数学を体験しよう!

 約150名の小学生が参加し、
「ハノイの塔」「2進法の暗号」などを使って数学の考え方を使ったゲームで遊びました。
 どの授業も楽しい雰囲気の中で行われ、ゲームを楽しみながらそのしくみについて数学的に考えを深めることができました。
 参加した小学生のみなさんにとっては、
数学の面白さ、便利さを実感できる時間になったようです。

高 等 部 数 学

 数の不思議〜なぜだかわからないが上手くいく?

 様々な性質を持つ数について、実際の計算を通して体験しました。
 
コラッツ問題や幸福数などの不思議な性質について手を動かして確認しました。
 最後には少し数学的な考察も行い、
数の不思議を知ることができました。


 
英語で楽しく道案内をしよう!

 今年の英語のオープンスクールは、英語での道案内を体感して学ぶ(Total Physical Response)の数年ぶりの実施となりました。ALTの先生達と、在校生のボランティア生徒たちのすばらしい活躍で、大変盛り上がりました。
 来校された受験生も、実際の道路を再現した大きな地図の上で、生きた英語で道案内をしながら、英語に対しての興味を深めていました。
 今年度は先生方のご協力でポスターや地図、道案内の語彙を高度に刷新して、小学校から英語を勉強しはじめている生徒達を迎えました。
 授業開始時には在校生は、少し緊張気味でしたが、授業が始まってみれば、とてもいい雰囲気で実直なリーダーシップを発揮していました。小学生たちと在校生の語り合う姿はとてもほほえましく、今年も充実したイベントになりました。
 
中 等 部  国 語

暮らしの中の言葉

 国語科は小学生を中心とした参加者に、書物の中にある表現の工夫などを読み解く力を育くむために、江戸時代に書かれた『麻疹戯言』という書物の一節を用いて、表現の工夫について当時の言葉そのままに勉強してもらいました。
 授業内容としては、
江戸時代に流行した「はしか」という病気の予防方法や詳しい症状について、作者・式亭三馬はどのような工夫を凝らしながら人々に伝えようとしたのかを、原文の言葉を頼りに読み解きました。
 初めは古文書を見て「全くわからない・・・!」と発言していた小学生も、自分の知っている言葉から思考を働かせ、授業終了時には「読み解くことができた!」と嬉しそうにしていました。
 授業終了後、ボランティア生徒達が一つ一つ心を込めて作った百人一首のしおりを全員に記念にお渡ししました。いつの日か、江戸取の国語の授業で一緒に国語を学ぶ日がくることを楽しみにしています。

中 等 部 社 会

社会で学ぼう〜来た・見た・解いた〜

 今年度社会科では、内容をリニューアルして「来た・見た・解いた」を開催しました。
 中学2年生が体験学習で訪れる諏訪湖周辺の地形図を用いた
宝探しゲームにチャレンジしてもらいましたが、みなさんとても一生懸命に取り組んでいただき大変盛り上がりました。
 ゲームクリアの賞品として、
本校生がデザインし作成した缶バッチのプレゼントもありました。地形図を読み取る楽しさや奥深さを感じていただき、参加してくださったみなさんにとって良い思い出となっているとうれしいです。「
 

 

部活体験の様子

バスケットボール

 まずはバスケットボールに触れ、感触などを確認するところからスタートしました。
 その後、簡単な
ボールハンドリングを行いました。その時の動きをバスケットボール部員が確認し「初級・中級・上級」のように振り分けをしました。
 それぞれの級では共通してシュート練習をしましたが、「距離」に差を付けるような形で運用しました。
 補足ですが、小学校のリングの高さ260cmに対し、中学生以降は305cmとなり45cmも高くなります。それでもシュートが届くように
踏み台を用意しましたので、小学校低学年の生徒もシュートすることができ、部員達にもほめられて、とてもうれしそうな笑顔になっていました。
 


バドミントン


 バドミントン部の部活動体験にご参加くださいましてありがとうございました。
 今年はさくらアリーナのメインアリーナで
経験者から初心者まで、部員の生徒とたくさん打ち合うことができ、楽しい部活体験となったようです。
 バドミントン部は、
学習と部活動をしっかりと両立する集団です。ご入学後はバドミントン部へぜひ入部してください。ご来校ありがとうございました。
 


バレーボール


 
バレーボール部では、部活動体験として30名ほどの小中学生に集まって頂きました。
 
ソフトバレー用のコートを使って、トスやアタックなどバレーボールを体験して頂くことができました。
 バレーボールは初心者にとって少し難しいので楽しんでもらえるか不安でしたが、笑顔で終了することができました。

 


アメフト


 アメリカンフットボール部の部活体験は、さくらアリーナの1階のピロティーでフラッグフットボールのゲームをやりました。アメリカンフットボールの楽しさを感じ取ってくれたと思います。
 来てくれたメンバーは皆一生懸命、取り組んでくれ、部員も大きな刺激を受けました。最後に全員でハドルを組み、
「1・2・3、ベアーズ!!」と声をあげて終了しました。来てくれた皆さん、ぜひ江戸取に合格し、アメリカンフットボール部に入ってください!一緒に関東大会に出て勝ち上がりましょう!!


サッカー
 

 
 サッカー部の部活体験にも多数の方々に参加していただきました。  
 幅広い学年層でしたが、本校中等部3年生と高等部1年生の部員が中心になり、
練習のメニューをこなしました。
 気温が上がりましたが、一緒にサッカーを楽しんでもらいました。参加した人それぞれが充実した時間を過ごせる部活体験となりました。




卓球

 
卓球部の部活体験は、参加者と部員の元気な挨拶からスタートしました。
 参加者は部員のレクチャーにより、基本的な技術を習得していきました。わずかな時間でもどんどん上手くなっていく様子は、大変素晴らしかったです。中には実戦経験豊富な参加者もいて、部員も刺激を受けていました。基本的な技術の習得の後は
紙コップで的当てゲームを行い、参加者が楽しんでいる様子も見られました。最後もしっかりと挨拶で締め、江戸取の卓球部をわずかでも知っていただけたのではないかと思います。 参加者は笑顔で会場を後にし、楽しい部活体験とすることができました。


チアリーダー




 毎年恒例のチアリーダー部の部活体験はさくらアリーナで行われました。
 部活体験では多くの来校者に参加していただくことができました。まず
チアリーダー部の演技を披露し、その後、音楽に合わせて基本的なチアのダンスを皆で練習しました。短時間にも関わらず、参加者はすぐに振り付けを覚え、元気一杯、ステージの上で踊ることができました。


 


ダンス


 ダンス部の部活動体験には、多くの小学生・中学生に参加していただきました。
 江戸取の先輩から振り付けを教わって、
初めは緊張した様子もありましたが、一生懸命に踊る姿が印象的でした。部員にとっても、初めましての小中学生たちに教えるという貴重な経験となりました。
 部員のパフォーマンスも見ていただいて、公演の雰囲気やチームワークもほんの少しですが感じてもらえたのではないかと思います。部員も多く、男子部員も増えています。
 江戸取に入学したら、ぜひダンス部に来てください。ありがとうございました!


*鉄道研究*



 鉄道研究同好会は、オープンスクールへの参加は今回は初めてとなりますが、小中学生や保護者の方など大勢の方に参加していただきました。
 鉄道
模型体験や、キーボードとパソコンを用いたシミュレーターや、マスコンとプロジェクターを用いたシミュレーターなどの運転ゲームを体験してもらいました。
 10月の紫峰祭でもより充実した展示発表や体験のコーナーを設けますので、ぜひ江戸取鉄研同好会までお越し下さい。


吹奏楽部


 吹奏楽部は音楽室で楽器体験を実施いたしました。フルート、オーボエ、クラリネット、トランペット、ホルン、チューバなどの木管楽器・管楽器を中心に、実物を目にするのも手にするのも初めての小中学生に音の出し方のこつをお教えしました。
 今回もたくさんの小中学生に参加していただきました。今回の体験が吹奏楽に興味を持つきっかけになれば幸いです。参加してくださったみなさんに部員一同感謝しています。ありがとうございました。

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