服育net研究所が行っている、バトンバッグプロジェクトに高等部１学年と2学年の生徒が昨年度に続き参加しました。バトンバッグプロジェクトとはＥＳＤ（持続可能な開発のための教育）を体感するプロジェクトで、バッグをリレーのバトンのように「環境」「福祉」「教育」「国際」といった様々な分野を手渡ししながらつながっていく取り組みです。制服の残反を使い、国内の福祉作業所でバッグにし、教育機関でバッグをアップサイクル（デザイン力でより価値の高い物へとリサイクルすること）し、ＮＰＯ法人こども環境支援協会を通じて、ＪＩＣＡ草の根技術協力事業のソロモン事業の中で、最後は南太平洋の島国ソロモン諸島へと海を渡り活躍する予定です。 　今回は、「福祉」からバトンを受けて、「教育」の部分で、バッグを思い思いに、楽しくアップリケや刺繍をつけました。プロジェクトの中の一部ではありますが、その一端を担うことで多くのことを考え学ぶことができました。それぞれが英語でメッセージを添えて送付しました。ソロモン諸島でどんな人が使ってくれるのか、とても楽しみです。

＜バトンバッグプロジェクトに参加して＞ 高２　Ｓさん 　今回私はバトンバックプロジェクトに参加しました。これは使わない制服のあまりの布を使ってカバンを作り、ソロモン諸島にいる子供たちに送るという活動です。 　この活動には様々な団体が参加しており、カバンを作る団体や実際に送り届ける団体は別です。今回はカバンを装飾することで参加しました。自分が装飾したカバンがソロモン諸島に届き、実際に使われると考えるとしっかり装飾しよう、という気持ちになりました。今後もこのような活動があったら参加していきたいです。 高２　Ｕさん 　最初は興味を持って申し込んだものでしたが、期限が近づくにつれ、デザインを考えたり、作っていくうちにうまく行かないことが度重なり、面倒くさい思ってしまうようになりました。 　しかし、最初考えていたデザインはやめ、しっかり考え直し、どうしたら可愛いものができるか、どんなものにしたら喜んでくれるかと考えるようになり、試行錯誤していくうちに、今のデザインにたどり着きました。 　テーマは宇宙と銀河です！ 　国は離れていても、宇宙、見上げている空、見ている星は同じです。それを考えてこのテーマにしました。 　綺麗に型をとって切って、粘着剤をつけて貼るのは大変な作業でしたが、喜んでもらえるなら、と頑張れました。工夫したところはキラキラとした黒い生地を使ったところです。一気に宇宙観が出て良かったと思っています。 　今回の活動を通して裁縫する楽しさも得られましたが、何より人のために何かをがんばるという経験ができて良かったです。 　この活動を通して学んだことをまた違うことに生かしていけるよう、頑張りたいと思います。

バトンバッグプロジェクトについての詳細はこちらでごらん下さい。