第19回 全国障害者スポーツ大会 「いきいき茨城ゆめ大会」 オープン競技種目 いきいき茨城ゆめ卓球バレー全国交流大会 ボランティア参加

  2019年10月6日(日)取手グリーンスポーツセンターで、第19回 全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」オープン競技種目 いきいき茨城ゆめ卓球バレー全国交流大会が開催され、本校生徒がボランティアで参加しました。

 卓球バレーは、障害の種別や程度、年齢に関係なく楽しめる競技です。生徒は、今回のボランティアに先立ちボランティア講習会を受講し、競技のルールなどを学び実際に体験した上で、当日のボランティアに参加しました。

 今回のいきいき茨城ゆめ大会では、13種の正式競技と、6種のオープン競技がありましたがオープン競技の中では参加者が最大の競技で、約400名の選手が参加する大会となりました。本校からは6名ボランティアに参加させて頂きましたが、生徒一人一人にとって大変貴重な経験となりました。

 参加した生徒はボランティアに参加することで多くのことを学ぶことができました。今回参加しなかった皆さんも、積極的に様々なボランティアに参加して欲しいと思います。
ボランティア参加生徒の感想
 高1女子

 卓球バレーとは、卓球台の上でするスポーツで、障害者も健常者も老若男女問わずできるスポーツです。私は、今回このボランティアでチーム誘導係として、あるチームの専属の誘導係をしました。誘導係は、担当するチームの並ぶ場所や控え所、コートなどを案内したり、試合中応援をするという、チームに一日、つきっきりになる仕事が主でした。私が担当したチームには車椅子の人が2人いました。私は、普段障害者と接する機会が無いため、初めての体験でした。ですが、皆さんとても親切で、素敵な方達ばかりでした。特に、仲良くなったのはダウン症らしき人でした。彼女はとても優しくて、人懐っこく、可愛らしい人でした。最初は、お互い初めてでどうしたら良いのか分かりませんでしたが、時間が経つにつれて、仲が深まり、試合で負けた時は悔しさを、勝った時は嬉しさを共に分かち合いました。
 私が今回の体験を通して、わかったとことは、障害者もみんな同じであると言うことです。『障害者は、社会的に立場が低く、可哀想な人々だ。』これがきっと多くの人々が障害者に抱いている印象でしょう。正直私も彼女らに会うまでは、そう思っていました。ですが、彼女らは少し困難があるだけで、私たちと大して変わらないということを今回知りました。むしろ、性格が醜かったり、仕事が出来なかったりする健常者と比べたら、何倍も素晴らしい人間であると思います。
 そして、卓球バレーとはあらゆる困難を抱えた人でさえ楽しむことが出来るスポーツであるということも知りました。私は、卓球バレーほど多様性を象徴することができるスポーツを知りません。そう思うほど様々なことを考えるよい経験となりました。
 障害者だからといって疎外したり、いじめていいわけでは絶対無いし、周りと異なるものを排除しようとする考え自体を無くすようにすることこそが真の意味での多様性なのではないかと思いました。

 高2女子

 ボランティアに参加したきっかけは私の従兄弟です。私の従兄弟の1人は障害者です。今回のボランティア募集を見た時、従兄弟は小さいのでまだ無理ですが、将来の障害者スポーツの1つとしてこんなのがあるよと教えられればいいなと思ったからです。また、障害者の方と関わる中で障害者の気持ちを理解し、普段の生活に活かしたいと思ったからです。
 9月29日には事前説明があり、そこで初めて卓球バレーというものに出会いました。見ている限りでは簡単そうに見えるのですが、実際にやってみると、ボールがとても速く、目がついていけず、難しかったです。この説明会を機に一層本番が楽しみになりました。
 そして本番当日。朝の8時に取手グリーンスポーツセンターに集合し、活動が始まりました。私が今回行った仕事はチーム誘導で、あるチームを担当しました。最初は障害者の方とどのように接していいのかわからず、あまりコミュニケーションを取れませんでした。しかし、開会式が始まる前の整列中、1番前の女の子が私に「楽しんでね」と声をかけてくれました。そこで一気に緊張がほぐれ、そのあとは楽しむことが出来ました。試合中、選手の方々は相手チームの方とコミュニケーションを取ったり、自分のチームを鼓舞したり、とても楽しそうでした。
 私達は普段障害者の方を見かけると距離を置いてしまうことがあると思います。しかし、今回の大会ボランティアを通じ、障害者の方は健常者の人よりも断然優しい心の持ち主だと思いました。また、手が動きづらくても一人で水を飲んだり御手洗に行ったり、障害のレベルによると思いますが、健常者と同じように生活が出来ていました。このようなことが分かっただけでも今回ボランティアをしてよかったと思います。

 
当日の様子